感情のジェットコースター - その1:不信感と怒り
今年4月の帰国から半年後、再び帰国した。前回、日本は「不思議の国」と感じたが、この半年間で、この「不思議の国」がさらに不思議さを増したことを実感した。3週間の滞在中、日々の生活を通していろんな感情が湧いた。感情のジェットコースターに振り回されたような気がするが、今回の帰国で改めて感じたことを2回に分けて整理してみたい。
今年4月の帰国から半年後、再び帰国した。前回、日本は「不思議の国」と感じたが、この半年間で、この「不思議の国」がさらに不思議さを増したことを実感した。3週間の滞在中、日々の生活を通していろんな感情が湧いた。感情のジェットコースターに振り回されたような気がするが、今回の帰国で改めて感じたことを2回に分けて整理してみたい。
人口48,897人をかかえるドイツ北部のリューヒョウ・ダンネンベルグ郡は、域内に位置するゴアレーベンが長年にわたり放射性廃棄物最終処理場の候補地であったため、原発反対運動の中心地として有名だ。それに比べると、この地域の再生可能エネルギー由来の電力消費量が域内電力需要量を上回るほどの成果を挙げていることはあまり知られていない。 続きを読む»
10月1日に行われたサッカー欧州チャンピオンスリーグのバーゼル対シャルケ戦。試合が始まって4分ほど経ったころ、突如スタジアムの屋根からオレンジ色の作業服とヘルメットを身につけた男達が、ロープをつたってするすると降りて来た。 続きを読む»
メルケル首相(CDU、キリスト教民主同盟)がバーデン・ヴュルテンベルク州首相であったギュンター・エッティンガー氏(同党)をギュンター・フェアホイゲン氏(SPD、ドイツ社会民主党)の後任として欧州委員会に送ったのは、今からちょうど4年前の2009年10月のことでした。
収穫の秋です。果樹園のりんごの木に赤い実がたくさん熟しています。各地へ出荷される前、自家消費のために農家の人たちは収穫の一部をとっておきます。さわやかな秋の風が吹く中、フェルトハイム村の野原に建つ43基の風力タービンが回転し、多量の電力を発電しています。自家消費のためにその1%を村に配電してほしいと住民は電力会社に頼みました。答えは「ノー」。しかしフェルトハイムの市民は諦めようとはしませんでした。
もう1ヶ月前にもなるが、福島原発での汚染水問題が明らかになった後、南ドイツ新聞の解説欄で「システムエラー」という興味深い考察があった。福島原発事故から今までの東電と日本政府の対応について、日本社会の構造にまで斬り込んだ珍しい文章なので、ここでご紹介したい。