「仮面を脱いだ安倍首相」—特定秘密保護法成立についてのドイツのメディアの論調

特定秘密保護法案成立を伝える南ドイツ新聞

特定秘密保護法案成立を伝える南ドイツ新聞

通常国会最終日の12月6日深夜、多くの欠陥が指摘されていた特定秘密保護法が成立した。参院本会議で、国の安全保障に関する情報を漏らした公務員や民間人に厳罰を科すという法案に、与党の自由民主・公明両党議員の多数が賛成し、可決されたのだ。 続きを読む»

スマートフォンは過去、これからはフェアフォン

bas van 1みなさんは携帯電話を今までに何台購入したでしょうか。一般にドイツの消費者は2年おきに新しい携帯を購入するそうです。スマートフォンの画面を指先で撫でながら、私たちが無視している現実があります。携帯電話に用いられているコルタンなどの天然資源はコンゴ民主共和国で採掘されます。「ここは地獄だ」という見出しで始まる南ドイツ新聞のルポは、この鉱石を巡る問題を明らかにしました。

 

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エネルギー転換の促進を求める大規模デモ

ベルリン中央駅はデモの出発点

ベルリン中央駅はデモの出発点©compact

「エネルギー転換を救え!」というスローガンのもと、11月30日、土曜日の午後、ベルリン中央駅前のワシントン広場で大規模な抗議集会と首相官邸を包囲するデモが行われた。9月22日の連邦議会選挙で勝利をおさめたメルケル首相の率いるキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟は、これまでの野党第1党の社会民主党との大連立政権樹立を目指して交渉を続け、2ヶ月あまり経った11月27日にようやく最終的な合意に漕ぎ着けた。しかし、反原発や環境保護運動グループは、3党首が署名した連立協定にうたわれたエネルギー政策は、エネルギー転換を後退させるものだと強く批判し、抗議集会とデモが計画されたのだ。

 

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デモ参加者たちはテロリストか - 「特定秘密保護法案」を報じたドイツのメディア

この2週間、時間が許す限りネットで日本の状況を追っていた。特定秘密保護法案がどうなるのか、もしこの法案が成立したらこれから日本はどうなるのかという不安に駆られてのことだった。ツィッター上では、まるで実況中継を見ているかと思うほど、国会と国会周辺の様子が伝わってきた。そして、同法案が衆議院で強行採決されたのを受けて、ドイツのメディアが反応した。

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