green jobs 、みどりのエネルギー産業求人募集中

やま / 2011年10月15日

「経済危機の震源地はヨーロッパにある」とは、ある新聞の見出しです。この不況の中、安定した将来を望む市民の生活の土台が大きく揺れています。倒産や失業の数が増える一方、みどりのエネルギー産業は求人を求めています。

原子力ロビーが政治に圧力をかけていた事実は記憶にまだ新しく残っています。彼等が繰り返し主張することは、安価で安定したエネルギー供給でした。これは資源の少ない先進国の経済成長を維持することに欠かせません。簡単に言えば、生産に必要なエネルギーが高くなれば、製品が高くなり輸出できなくなる、それでは世界市場で戦えなくなります。自動車及び機械等の輸出で伸びているドイツにとってはこういう「シナリオ」は恐いものです。「原発がなくなれば原始時代に逆戻りする。」原始時代か、放射線汚染か。「コレラ」を選ぶか、「ペスト」を選ぶか。その必要はありません。

答えは技術革新です。原発社会からの離脱の準備は既に着々と進んでいます。いくつかひろい読みしました。

低賃金国に職を奪われた鉄鋼業の第二の就職
エムデン北海造船所(ニーダーサクセン州)
2009年            創業100年以上の伝統企業から、最後の船が造船所を出港する。1200人の人員が解雇される。
2010年3月     エネルギー業界の下請け業者であるシアグ シャーフ 工業株式会社が引き継ぐ。洋上風力発電機の  タワー部及び基礎の生産のため、鉄鋼大規模プロジェクトに熟練している元従業員700人が採用される。
2010年 8月    鐵鋼基礎第一号が工場を出る。
この社のサイト           http://www.siag.de/mod/Home-D.htm?id=33

純粋の社会主義ロマンチスト

ソーラーテクニック ワーグナー&Co(ヘッセン州)
この会社は太陽熱利用システムと太陽発電技術のパイオニア。
1979年反原発グループから自治管理企業へ。それは2年に一回社員が自らチーフを選ぶ制度。現在従業員400人。年間取引高2.5億ユーロ(250億円)。売り上げの伸び率は20から30パーセント。ヨーロッパで最初のパシッブハウスビル内にある食堂ではマクロビオティックな食事ができる。
この社のサイト         http://www.wagner-solar.com/wagnerDE/

太陽光発電システムの「セールスマン」は独副首相

ギリシャの債務危機に直面して欧州連合は調査団派遺など財政再建に支援を計っている。当該目的のため、レスラー独副首相兼経済技術相は50人の中小企業代表者を同伴してパパンドレウ首相を訪問(2011年10月6日)。独政府は自然エネルギー生産技術輸出につき、まだ主導的な立場にあるということを認識しているようだ。その「救助隊」の一人はソーラモジュール製造会社取締役会長のアスベック氏。「EUの助成金とドイツの技術で、2020年までにはギリシャにも太陽光発電所が設置され、電力需要量の3分の1がまかなえ、更に再生エネルギーを輸出することも可能になります」と同会長。
この社のサイト         http://www.solarworld.de/en/group/global-strength/corporate-mangement/

ますます伸びる中国との貿易
グリーン テクノロジーはドイツ国内総生産の現在8パーセントから、2020年まで14パーセント以上伸びるだろうと、大手経営コンサルタントであるローランド・ベルガー社が予測している。これを雇用者数に言いなおすと110万人(2008年)から220万人(2020年)と倍増。高賃金国ドイツは世界経済のグロバール化の勝者の1国に数えらている。中国との貿易の際、2011年前半期の輸入額は8.9パーセント伸び、377億ユーロ(約3兆7700億円)だった。輸出額の伸びはそれをあきらかに上回り、25.4パーセント、316億ユーロ(約3兆1600億円)激増した。機械工業国のドイツは中国のような新興工業国が必要とする製品を提供する技術を持っている。技術者や専門職員の職業教育や適正な賃金政策が、今日の成果につながっている。

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