脱原発50の質問
主に経済、金融に焦点をあてたドイツの日刊新聞ハンデルスブラット(Handelsblatt)は、2012年2月17日に「原子力時代後の生活−エネルギー転換についての最も重要な50の質問」という特集を組み、10ページに渡って、この50の質問に答えました。挙げられた質問に目を通すだけでも、エネルギー転換の複雑さが窺え、ドイツ人も学習段階にいることが分かります。ここでは質問だけをご紹介します。
1 私たちの電力は、10年後どこから来るの?
2 緑の電力への転換には何兆ユーロかかるの?
3 そして、それは誰が払うの?
4 そんな短期間で、電力市場に革命を起こせるの?
5 原子力発電所はあといくつあるの?
6 産業界は嘆いているけど、エネルギー転換で本当に嘆く理由があるのは誰?
7 原発運転企業は、古い原子炉をどうするの?
8 核廃棄物最終貯蔵のためのコンセプトはあるの?
9 エネルギー転換はもう元に戻せないものなの?
10 エネルギー転換は、雇用を生み出すの?
11 福島の教訓を得たのはドイツだけなの?
12 ドイツを完全に再生可能エネルギーでまかなうことはできるの?
13 誰が風車からコンセントまでの送電を管理するの?
14 再生可能エネルギーが足りない時は、どこから電力が来るの?
15 ガス発電所を新設しないのは何故?
16 将来的に電力が足りなくなることはあるの?
17 ブラックアウトの怖れはあるの?
18 “冷たい予備電力(Kaltreserve)“って何?
19 どうしてオフショアにウインドパークを造るの?
20 何故それはそんなに難しいの?
21 どうやって電力を海から陸へ運ぶの?
22 送電網整備には、いくらかかるの?
23 南の国々で太陽光発電をする方が賢くない?
24 金融危機が整備の妨げにならない?
25 どうして大手電力会社はエネルギー転換に反対するの?
26 緑の電力で得をするのは、どのエネルギー供給会社?
27 私たちの電力使用量は、将来的に増える?それとも減る?
28 太陽光電力と風力電力が不安定というなら、備蓄できないの?
29 電力貯蔵所はどこに造られるの?
30 ”インテリジェントな送電網”って何?
31 ”インテリジェントな電力計”も必要なの?
32 将来的に、自分の電力を全て自分で作れるの?
33 再生可能エネルギー法は高くつきます。この法律は役に立つの?
34 なぜ太陽光発電の会社は、沢山の補助金を貰っているの?
35 そして、どうして急に倒産するの?
36 地熱発電は、今ドイツで成功しそうなの?
37 ドイツの原子力産業は、補助金なしで拡大できたの?
38 ドイツのエネルギー政策は、私たちを外国の原子力発電に依存させるの?
39 ドイツ連邦政府は、エネルギー転換について一致団結しているの?
40 課題の大きさを考えると、エネルギー担当大臣が必要なのでは?
41 政治がもっとお金を出せば、エネルギー転換を加速できるの?
42 いつも国家が補助金を出さなくてはならないの?
43 エネルギー転換は、電力供給の市場を変えるの?
44 私は、エコ電力の供給会社に変えるべきなの?
45 私はどうやってエネルギー転換に貢献できるの?
46 エネルギー効率の良い住宅はあるの?
47 自分で太陽光発電設備をつける意味はあるの?
48 なぜ自然保護者たちもがエネルギー転換を批判するの?
49 ドイツは脱原発をしても、温室効果ガス削減目標を達成できるの?
50 私は10年後、どのくらいの電気料金を払うの?