ドイツ、2011年前半も電力輸出国

ツェルディック 野尻紘子 / 2011年10月1日

福島の原発事故を契機に、3月半ばから全国に17基ある原子炉のうち8基で発電を中止したドイツは、2011年前半も電力輸出国にとどまり、心配されていた大量の電力輸入が避けられた。

ドイツ統計局によると、欧州電力網を通し今年6ヶ月間にドイツから輸出された電力は27.9テラワット時、ドイツに輸入された電力は23.9テラワット時だった。

業界連盟であるドイツエネルギー・水利経済連盟(BDEW, Bundesverbande der Energie- und Wasserwirtschaft)も、同期間のドイツの電力輸出は輸入を上回ったとしている。ただ、同連盟によると、今年前半の電力輸出量は約29テラワット時で、これは昨年同期間の31テラワット時より少なくなっている。輸出超過量は4テラワット時強という。

欧州中央に位置するドイツの電力網は、近隣9カ国の電力網と繋がっており、電力の輸出入は絶えず行われている。

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