野鳥のために10億ユーロを都合できる人
新聞をめくっていると、真っ白い髭がトレード・マークだと言われるペーター・ベルトルド教授(78才)の写真が目にとまりました。教授はドイツの名高い鳥類学者の1人であり、エコロジストでもあります。その写真の下には「ドイツから野鳥が消えていく。ベルトルド教授よりもこの現象を詳しく知っているものはいない。しかし教授は諦めて何もしない人間ではない」というサブタイトルがついていました。 続きを読む»
新聞をめくっていると、真っ白い髭がトレード・マークだと言われるペーター・ベルトルド教授(78才)の写真が目にとまりました。教授はドイツの名高い鳥類学者の1人であり、エコロジストでもあります。その写真の下には「ドイツから野鳥が消えていく。ベルトルド教授よりもこの現象を詳しく知っているものはいない。しかし教授は諦めて何もしない人間ではない」というサブタイトルがついていました。 続きを読む»
「1982年以来、国内の昆虫の数が80%も減っている。ドイツ連邦環境省はこの調査の結果を実に深刻な問題として見ている」と多くのメディアは最近一面記事として取り上げていました。虫がいなくなると、虫を餌としている野鳥やこうもりがいなくなります。54万人以上の会員を持つドイツの自然保護団体「NABU」の調査によると、特に農業地帯に生息する野鳥の数及び種類が大幅に減っているそうです。 続きを読む»
アムステルダムに住む、マーニックス・ハークさん(29才)が、1年間自分の住むヤバ通りから一歩も外に出ないと決めたのは、去年の9月1日でした。「長さ600メートルの世界」という見出しで「南ドイツ新聞」に彼のプロジェクトが紹介されました。「週末にちょっと飛行機で旅行に出る」という世の中で、ハークさんの活動は全国紙に載るほどの新鮮さが感じられました。
ミツバチがいなくなった原因はたくさん考えられます。ある大手企業が開発した除草剤や遺伝子組み換え作物が原因だと考える市民もいれば、ある農薬が原因だと発表する専門雑誌もあります。「間違いなく言えるのは、人間に責任があるということだ」という見出しの記事が「南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)」に掲載されました。 続きを読む»
私たちが払っている税金は公共施設や公共機関に使われています。また、自治体は税金を石炭火力発電を運営する電力企業へも投資しています。自治体へ今、株の配当があるとしても、化石発電による災害リスクを負担するのは、企業ではなく、私たちと、そして次世代の市民です。「そんな投資に大反対」というメールが国際環境NGOである「350.org」から送られてきました。
日本に一時帰国し熱海を訪れた際、地元の糸川の水を利用して、2年ほど前から発電実証実験を行っている井出由紀雄先生*に出会いました。その井出先生から小型で低価格の水力発電装置について説明を受けることが出来ました。自然のまま残された小川を利用するローテク発電が気に入ったので、ベルリンに戻り、ドイツでの現状を調べてみました。 続きを読む»