エネルギー転換を描く映画「第4の革命」の続編

あきこ / 2016年1月31日

農業革命、産業革命、デジタル革命に次いで、再生可能エネルギーへの転換を“第4の革命”として取り上げたカール・A・フェヒナー監督のドイツのドキュメンタリー「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」は、日本でも多くの都市で上映され、注目を浴びた。同監督の次の作品についてのニュースが届いた。

12月半ば、フェヒナー監督の会社から「第4の革命」の次回作を紹介するメールがあった。タイトルは「POWER TO CHANGE – Die EnergieRebellion(この単語は意図的にくっつけられている)」、「変えようとする力 - エネルギー反乱」とでも訳せるだろうか。今年3月17日からドイツの劇場で公開の予定である。今回の映画では、世界中でエネルギー転換に取り組んでいる人々の努力が描かれている。この映画のサイト(http://powertochange-film.de/die-story/)にしたがって、作品の内容を紹介しよう。

ドイツが産業の時代の幕開け以来、最大の構造変革に直面していることには疑いの余地がない。100年の事業と言われるエネルギー転換を映像によって身近に見せようという意図を持っている」というのが、このドキュメンタリーを制作した背後にある思想である。映画は、以下の疑問に対する答えを見つける旅を描いている。

  •  エネルギー転換は私たちにとって具体的に何を意味するのか
  • 経済的、生態学的、社会的チャンスはどこにあるのか
  • 問題とリスクはどこにあるのか
  • 私たちは何を得ることができるのか、またそのためにどのような代価を払うのか

 映画では地域分散で実践されるエネルギー転換に焦点を当てる。自分たちの生活の土台の維持を自らの手に取り戻した人々の極めて個人的な話を取り上げ、彼らの人間性と活動の場を織り込んで現代の記録へと仕立て上げた。深く掘り下げたリサーチに支えられたジャーナリスティックで分析的な視点から、活動家、企業家、懐疑家、批判者たちを見つめながら、エネルギー転換をめぐる彼らの日常的な闘いを写しだす。世界滅亡のシナリオとエネルギー転換の実現性をめぐる現実離れした議論に終止符を打つ映画である。退屈させず、観客を引き込み、お説教的なところはない。しかし、譲れないところはきっちりと主張している。

映画「POWER TO CHANGE」が日本でも上映される日が来ることを願っている。

 

 

 

 

 

One Response to エネルギー転換を描く映画「第4の革命」の続編

  1. 折原利男(埼玉県) says:

    「第4の革命」、観ました。「POWER TO CHANGE」、日本での一日でも早い上映が待たれます。日本の市民の脱原発賛成は60~70%いますので、多くが観に出かけると思います。その勢いをつけるためにも期待しています。