せ め て 月に一度の菜食を! - ベジタリアン入門の巻 -
南ドイツ新聞 2012年2月4日
- トマト・リゾット 3.20ユーロ
- 茸入りスパゲッテイ 2.70ユーロ
- ブロッコリー・キッシュ 2.60ユーロ
これは、ミュンヘンのシーメンス社の木曜日の社員食堂メニュー表です。月に一度、ドイツ全地域の社員食堂に、このような菜食メニユーが、貼られるようになりました。
我々日本人にとって、どうってことはありませんが、お肉大好きなドイツ人にはどうなのでしょう?ちなみに前日の水曜日のメニューは、牛肉グラシュ( 煮込み )と北京風魚料理の2種類でした。
月に一度の肉なし菜食メニューは、ドイツ各地にある50のシーメンス社社員食堂を経営している企業が、イニシアチブをとって始めたそうです。そしてこのアクションは、ラテン語で地球を意味する“terra“と名付けられ、試験的に2012年9月まで続けられるそうです。
シーメンス社は、インターネットを通じて社員に、「肉を食べない者が、環境を保護する。肉1kgのために、飼料として10kgの穀物が使われる。大きくみると、国の全農地の4分の3が食肉産業に回されている。肉の消費量を10パーセント減らせば、その分今以上の食糧が確保できる。また、食肉産業のために膨大な森林が伐採される結果、地球上のCO2発生を妨げなくなる」と、よびかけました。
このアクション”テラ・デー(terra day)” は、シーメンス社員に好感をもって迎えられ、「自分たちも、このように簡単なことから、環境保護に参加できてうれしい」という意見や、動物愛をモットーとする、若いベジタリアンの女性社員たちの好ましい反響や、「ときどき、このような軽い食事もいいものですね。」などの声で、アクション推進側も気を良くしています。
しかし、中には「このテラ・デー(terra day)はテロ・デー(terror day)だ」と言って、少数ながら、その日にはグループを組んで、マクドナルドに出掛ける人たちもいるそうです。