ドイツ人、欧州で平均以上に幸せ
欧州委員会が昨年末、欧州連合(EU)に加盟している28カ国の住民を対象に行った公平性、教育、仕事、健康に関する調査の結果が、このほど発表された。それによると、ドイツ人の9割が「一般的に見て、自分は幸せだ」という文章に同意した。これは28カ国の平均の83%よりかなり高い値だ。
調査に参加したEU住民は合計で2万8031人。「幸せだ」とする人が最も多いのはアイルランドの97%とデンマークの96%。これに対し「幸せだ」とする人があまり多くないのはブルガリアの62%とルーマニアの59%。
世の中を公平だと判断し、「人生は誰にでも同じチャンスが与えられている」と考えている人が一番多いのはデンマークの81%、一番少ないのはギリシャの18%で、ドイツ人の場合は70%だった。ただ、「全体として、人はそれぞれ相応の報酬を得ている」という考えに同意したドイツ人は僅か41%しかおらず、91%が「ドイツ社会での給与の格差を大きすぎる」と受け止めている。ドイツ人はまた、出世の前提を、「健康が大切」(61%)、「良い教育を受けていること」(56%)、「一生懸命働くこと」(23%)、「人脈のあること」(22%)としている。
自分は健康だ」と思っているドイツ人は81%で、EU平均の78%より多い。
ドイツ人が幸せであることは、公平性や健康以外の面でも明らかになる。例えば、調査に参加したドイツ人の85%は、「2017年の1年間に、差別の対象にも嫌がらせの対象にもならなかった」という項目に丸印を付けている。また、「過去1週間に寂しいことがあったか」という質問に対して、「全然寂しくなかった」あるいは「ほとんど寂しくなかった」と答えたドイツ人は76%。これに対して欧州全体では67%がそう答えている。「時々」寂しいとしたドイツ人は20%弱、欧州全体では25%。「大抵」あるいは「いつも」寂しいと答えたドイツ人が4%に留まったのに対し、欧州全体では倍の8%もいた。