静岡からのお土産

やま / 2011年8月15日

「もっと何かほしい物ない?」とベルリンにやってくる妹のメール。5月、静岡、すぐに思いついたのが新茶でした。
知人をよんで日本料理をご馳走し、新茶をいただこうと思った矢先、新茶についてのフランスの新聞記事を読んだかと尋ねられました。福島の原発事故後、放射能汚染は日本だけの問題ではないと感じました。お腹に赤ちゃんがいる知人をみて、このお茶を飲んでいいのか不安になり、市営の費消者保護センターに問い合わせてみました。日本からのグリンティーとなると警鐘がなったのでしょうか、すぐに線量測定所の連絡先を送ってくれました。少し大げさじゃない、日本ではみんなが買って飲んでいるのに、と思いながら電話をしてみました。


「あの、日本から新茶をいただきました。静岡のお茶に放射能が検出されたと聞いたのですが。」
「調べますから、そのまま商品を送ってください。」
「えっ、全部ですか?」(せっかくのお茶に、もし何もないことがわかったら )
「せっかくいただいたお茶ですからね。カップ一杯程送ってください。」
「調べるのにどれぐらいの・・・」
「別に商売してらっしゃるのではなく、個人でしたら料金はいりません。」
真空パックから取り出した新茶はとってもいい香りがしました。
そして、予想外に早く調査の結果が出ました。
それによるとセシウム134 が195ベクレル、 セシウム137 が220ベクレル、 合計で400 Bq/kg  以上という結果でした。
EUが決めた日本からの輸入製品の放射能制限値(Bq/kg) は、下記のとおりです。
3月25日に欧州連合は「福島規定」(Nr.297/2011)として、放射能による負荷を最大限我慢できる制限値を可決しました。環境研究所、
フードウォッチ 等の団体がその制限値は高すぎると強く非難した後、欧州連合はこの制限値を下げました。

セシウム制限値 (Bq/kg)

11.4.2011

25.3.2011

チェルノブイリ事故後

乳児、幼児食品

200

400

370

牛乳、乳製品

200

1000

370

食品、魚海産食品

500

1250

600

飲物

200

1000

500

出典:ハンブルグ 消費者保護センター

ドイツのオーガニック協会はこの制限値に対して、もっと注意するよう勧めているようで、ある生産者は、 環境研究所の推薦に基づき、独自の判断で、お茶に対するセシウム制限値を 500 から 50 Bq/kg に下げた そうです。

放射能について詳しいことはこちらへ   http://www.radiationdefense.jp/

3 Responses to 静岡からのお土産

  1. mami says:

    貴重な情報ありがとうごさいました。
    私はFB放射能防御プロジェクト・ヨーロッパ支部の管理をしている者ですが、やまさんのお茶を検査した消費者センターを紹介していただけますか?また、そのような検査機関がドイツ内どこにあるのかが分かると最高です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

  2. mami says:

    ありがとうございます。
    さっそくこちらでも紹介させてください。