下がるかもしれない来年の電気料金

ドイツの4大送電網運営会社が、再生可能電力を促進するために消費者が電力料金に上乗せして支払う賦課金を、2015年には1kWh当たり6.17ユーロセント(約8.39円)に設定した。今年の6.24ユーロセントより0.07ユーロセント(約0.1円)低い。低下額は微少だが、賦課金が下がるのは初めてのことだ。ここ数年来下がって来ている電力取引市場での電力価格とも相俟って、来年はドイツ家庭の電気料金が下がるかもしれない。 続きを読む»

休暇と再生可能エネルギー

Schmallenberg Blickドイツでは州ごとに夏休みの期間が決まっている。最後に夏休みを取るバイエルン州の休暇が終わって、やや季節外れの感があるが、ドイツにおける休暇と再生可能エネルギーについての調査結果が発表された。エネルギー転換を推進するには再生可能エネルギーによる電力生産が大きな役割を果たすが、巨大な風車や太陽光パネルが並ぶメガソーラーは、美しい風景の魅力を奪うのではないかと心配されている。 続きを読む»

捨てた家電製品はいったいどこへ? くずを追え その1

Weee Man 1 kl映画007ダイ・アナザー・デイ(Die Another Day)の舞台となった球面ドーム(ジオデシック・ドーム)は英国の建築家グリムショーの設計です。今回イギリスのコーンウォール州を旅行した際、軽量で大きなスパンを覆うこの建築を見ることができました。この球面ドームが建つ、世界の自然環境をテーマにした「エデン・プロジェクト」は、楽園「エデンの園」を思わせる植物公園施設です。そこにはまったく不似合いな“巨大お化け”があって観光客の関心を集めていました。「What is WEEE Man?」

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ドイツ語圏のメディアは朝日新聞誤報問題をどう伝えたか

日本軍の「慰安婦」問題や福島原発事故の「吉田調書」をめぐる朝日新聞の誤報問題に関連して、日本では安倍首相をはじめとする政治家や他のメディアの朝日新聞へのバッシングが凄まじい。安倍首相は、ニッポン放送のラジオ番組に出演し、「慰安婦問題の誤報によって多くの人が苦しみ、国際社会で日本の名誉が傷つけられたことは事実と言っていいと思う」などと、あたかも朝日新聞の誤報によって「慰安婦」問題がつくられたかのような発言をして朝日新聞を批判した。以来日本社会での朝日新聞たたきはエスカレートしている。ドイツの新聞は、こうした日本の最近の異様な事態についてどのように伝えたか。 続きを読む»

ビールの祭典 オクトーバーフェストでの環境保護

現在、ドイツ南部のミュンヘンで開かれている世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト」。181回目を迎えた今年は、9月20日~10月5日までの会期中に、国内外から約600万人以上の来場者数が見込まれています。そんなオクトーバーフェストですが、1997年にはドイツ連邦政府から、環境に配慮した大規模なイベントに贈る賞を授与されています。今回は、オクトーバーフェストを「環境保護」という観点から見てみましょう。 続きを読む»

ドイツの政治家、CO2排出に代償金

政治家の夏休みも終わって、また世界規模の国際会議や外交活動の始まる季節になった。彼らが国際会議などに出席するために利用するのは主に飛行機だ。各地で問題が起こると、彼らが飛行機であちこちに飛ぶ頻度は更に増える。飛行機での移動は特に多くの二酸化炭素を排出する。ドイツの全国紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)によると、ドイツ政府は数年来、閣僚や連邦議会議員が公務のために飛行機に乗る場合、一人一回毎の環境負担に相応する環境破壊への埋め合わせとして“二酸化炭素代償金”を支払っている。 続きを読む»