持続可能性 - 逆転したギリシャと日本

 

私たちのサイトの重要なキーワードの一つが「持続可能性」である。『大辞林』によると、持続可能性とは、「生物資源(特に森林や水産資源)の長期的に維持可能な利用条件を満たすこと。広義には、自然資源消費や環境汚染が適正に管理され、経済活動や福祉の水準が長期的に維持可能なことをいう。サステイナビリティー」となっている。今回の持続可能性の話は、資源や環境やエネルギーに関することではない。年金制度の持続性についてである。 続きを読む»

エネルギー転換の他に道なし

「エネルギー転換を、遂行するかしないかは問題外」、「エネルギー転換以外にオルタナティヴはない」というドイツ電力大手4社のうちの2番目、RWE社のペーター・テリウム社長の言葉を読んでびっくりした。原発を運営し、褐炭火力発電所もドイツ一多く所有している同社は、ドイツ政府の脱原発決定、長期的な二酸化炭素削減推進で最も大きな打撃を受けている。その同社の社長が書いている文章だ。他の電力会社も以前の方針から方向転換している。この国のエネルギー政策は、もう逆戻りすることはないだろうという印象が強まる。

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ベルリンの“自転車映画館”

Tmpelhof Flughafen

「自転車映画館」会場付近にはためく反原発の旗

6月になってもずっと低い気温が続いていたベルリンも、ようやく夏らしくなってきた。とくに6月下旬から7月初めにかけては、気温が38度まで上がる日もあり、雲一つない快晴の日が続いた。残念ながら私自身はベルリンにいなかったのだが、7月1日、ベルリンのテンペルホーフ空港跡の一角で野外上映会が行われたというニュースを読んだ。 続きを読む»

バイオガスで走るゴミ収集車 

Foto集合住宅の中庭に並ぶ何種類ものゴミ箱。紙、グラス、プラスチック、リサイクルゴミ……とある中で、有機ゴミもありますが、ベルリンのゴミ収集車はこの有機ゴミで作ったガスで走っているそうです。

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ディ・ツァイトのルポ「プラスチックの世界に捕らわれる」

eisbär-poster地下鉄の駅で見たポスターは、ベルリンで行なわれるキャンペーン「2015年7月3日はビニール袋なしの日」の宣伝でした。市のマスコットは熊ですが、ポスターの熊は北極熊です。地球温暖化の影響で生息地が脅かされている白熊が「参加してください」と市民に呼びかけています。今回、週刊新聞ディ・ツァイトのルポを読んだ私は、「ベルリン市民がビニール袋の使用を1日やめるだけでは、まさに焼け石に水では?」と思ってしまいました。

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