ドイツ原発事情の今、その2−100万年続く放射性廃棄物の危険

ドイツ連邦環境・自然保護・建設・原子炉安全省は、チェルノブイリ原発事故30周年にあたり、ドイツを中心とする世界の原発事情を検証する「みんなで脱原発を!」というタイトルの小冊子をまとめた。前回は、この小冊子の記述のうちドイツとその他のヨーロッパの原発の現状を取り上げたが、今回は、廃炉や放射性廃棄物の最終貯蔵という困難な課題について紹介する。小冊子では、放射性廃棄物のいわば「在庫調べ」によって、問題解決のとてつもない難しさが浮き彫りにされている。 続きを読む»

ビニールハウスを呑み込んだ鯨の静かな死

640px-Mother_and_baby_sperm_whale白いアスパラガスが美味しい季節がドイツにもやってきました。からっとした青空の下で冷たい白ワインといただくアスパラガスはこの季節の最高のご馳走です。しかし、スーパーの野菜売り場に行くと季節や旬には関係なく、多種多様の野菜が並んでいます。私たちが季節を待てずに買っているイチゴやトマトがあの巨大な鯨を殺していると言われたら、それを信じるでしょうか。

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エネルギー転換、成功の鍵はフレキシビリティー

エネルギー転換の成功は太陽光や風力発電にかかっている。再生可能電力は熱需要や交通分野でも利用できるからだ。在ベルリンの再生可能エネルギー・エージェンシー(AEE、Agentur für Erneuerbare Energien)がこのほど複数の調査結果をまとめた。 続きを読む»

「私たちは何も知らなかったのです」 — 作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏

ドイツの週刊紙ZEITは、チェルノブイリの事故から30年の区切りの年に、特集記事として、昨年ノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏のインタヴューを掲載した。以下は、ZEITの許可を得て翻訳したインタヴューの全文である。 続きを読む»

住み込み難民と専門家が運営するウィーンのホテル

happy_1比較的平和で裕福なヨーロッパでも「自分は仕事を失わないか?これから家賃が払えるか?年金が十分か?」などと不安を持つ市民が増えているようです。この不安が、平和な暮らしを求めて入国してくる他国者に対するヘイトや妬みに繋がっていきます。難民問題は解決できるという心強い例の一つが、このソーシャルビジネスホテルです。

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