遅れる「電力アウトバーン」の建設

ドイツのエネルギー転換に伴い、ドイツ北部や北海・バルト海のウィンドパークで多量に発電される電力を、電力需要の多い南ドイツ地方に送るために不可欠とされる数本の高圧送電網の敷設が遅れる見込みだ。以前の計画では、ドイツで最後の原発が停止される2022年末までに完成することになっていたが、住民の反対が多かったために、2015年秋、送電網の大部分を地下に埋設するように計画が変更されたことが理由だ。ドイツ連邦ネットワーク庁の発表による。

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私たちのエコロジカル・フットプリント

LUX_1「南ドイツ新聞」の月刊別冊「ルックス360°(LUX 360°)」には「青い天使」付きの再生紙が使われています。今月、取り上げられた記事のひとつは「エコロジカル・フットプリント」で、人類が地球に与える影響を示す数値でした。私たちが住む地球の現状を知っていますか?質問に答えてみてください。

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ドイツのヘンドリックス連邦環境相、エネルギー転換について日本に助言

ドイツのヘンドリックス連邦環境・自然保護・建設・原子炉安全相(社会民主党)は、先ごろ開かれた伊勢・志摩サミット(G7)に際し、まず富山で開かれた7カ国とEUの環境相会議に出席した後、ドイツの閣僚としては初めて福島第一原発の事故現場を訪れ、その復旧状況を視察した。東京・日比谷の日本記者クラブでの会見で、同環境相は「制御の難しい原子力エネルギーに代わる良い選択肢は、再生可能エネルギーだが、日本は、再生可能エネルギーへの転換で、ドイツより自然条件に恵まれている」などと、エネルギー転換を促す発言をした。 続きを読む»

文化は介入する - 芸術と教育における難民たち

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難民の活動グループ「コラソル」の代表 © あきこ

6月3日と4日の2日間、「介入(Interventionen)」という催しがベルリン市内で開催された。今年で3回目の開催ということだったが、第1回目は「都市の発展と若者」がテーマ、昨年と今年は難民に焦点が当てられた。彼らの多くは、すでに数年ベルリンに滞在している人たちだ。

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野菜をネットで注文して、市場で受け取る ━ フランス生まれのミニ市場組織

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「フード・アセンブリー」のウェブサイト

毎週水曜日夕方6時から8時まで、ハスラーさんは、あるベルリンの居酒屋の奥の間で小さな市場を開きます。今日は、ベルリン近辺で農業を営む人、養蜂家とヤギのチーズを生産している人など、計7人の売り手が来ています。ハスラーさんは、言ってみれば市場の経営者です。消費者は、あらかじめネットを利用して注文・支払い済みの食品を、直接ここで生産者から受け取ります。生産者と消費者が毎週出会う市場の雰囲気は、古き良き下町風です。今月送られてきた「未来完了形(FUTURZWEI)」のニュースレターに、この小さな市場の話が紹介されていました。

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再生可能電力、総消費量の100%まであと一歩

ドイツでは、再生可能エネルギーによる発電量が一時的に同国の電力総消費量の100%近くに達する日が増えている。お天気が良く強い風が吹き、しかも学校や会社、お店が休みの休日で、工場も大半稼働していないような日だ。

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