大統領府の光のメッセージ

「キリストの生誕を祝うクリスマスは、光のお祭りです」と、あるキリスト教徒から聞いたことがある。寒くて暗い夜、クリスマスツリーの灯りにどれだけの人が勇気付けられることか。キリスト教徒にとっては暗闇を照らす一筋の灯りが、クリスマスを象徴するようだ。ベルリンにある大統領府のベルビュー宮殿の前庭には、今年も中央に大きなクリスマスツリーが立ち、両脇の小さな4本の木も、イルミネーションで飾られている。さらに12月15日から17日までの3日間、午後4時半から10時までの間は、大統領府の建物を舞台に、光と言葉の芸術が楽しめた。これはシュタインマイヤー大統領が行ったLichtblick「希望の光」という意味のアクションを通じての市民との対話を示すものだった。 続きを読む»

ドイツの総発電量の約半分を占める再生可能電力

ドイツ全国エネルギー・水利経済連盟の速報によると、再生可能電力がドイツの今年の総発電量に占める割合が45%に達した。前年比では5パーセントポイント上昇したことになる。そのことを、同連盟のアンドレー会長は「再生可能電力の凱旋」と評価する。

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コロナ禍の寂しいクリスマス 

ドイツの長くて暗い冬をなんとか乗り越えることができるのは、クリスマスのおかげかもしれない。日が短くなり気持ちの沈みがちな11月が過ぎれば、クリスマスのある12月がやってくる。そうすれば街のあちこちが賑やかなイルミネーションで飾られ、明るさを取り戻す。誰にどんなプレゼントを用意しようかと考えるのは少し面倒だが、プレゼントを受け取り喜ぶ人の顔を思い浮かべると心が踊る。友人や同僚と鵞鳥料理を食べながら一年を振り返るのも、クリスマスの楽しい恒例行事だ。しかし今年は、いつものようなクリスマスを過ごすことができない。すべてコロナのせいだ。

街のイルミネーションだけは、例年のように楽しめるのがありがたい。

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話題を呼んだ気候変動に関するテレビ映画「Ökozid」

ドイツにはNHKのような公共テレビ放送が二つある。各地の9局で構成される放送網である公共第一テレビ(ARD)とラインラント・プファルツ州のマインツにある公共第二テレビ(ZDF)の二つだ。その一つのARDが11月18日の20時15分から、つまりニュースの後のゴールデンアワーに放映した映画「Ökozid」 の前評判が高かったので、私も1時間半のこの映画を覗いてみた。 続きを読む»

コロナ禍で弱気になったドイツの働き盛り

ドイツでは働き盛りの人たちのことをよく、ドイツ社会を支える「大黒柱」と呼ぶ。「中間世代」と言うこともある。この世代に属する人たちは約3500万人いる。彼ら、彼女らはドイツの就業者数の約70%を占め、その収入は総課税所得の約80%に達する。その人たちの半数が、このほど行われたアレンスバッハ世論調査研究所の調査で、コロナ禍で生活環境が悪くなった、将来に対する確信が薄れたと答えている。

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バイデン候補の勝利に対するドイツの反応

今回のアメリカの大統領選挙の結果を、ドイツほど固唾を飲んで見守った国はないのではないか。特にオバマ大統領と個人的に親密な関係を築いた後、この4年間、トランプ大統領と事ごとに対立したメルケル首相は、選挙の行方に気が気でなかったのではないか。そういう気持ちから、私は民主党のジョー・バイデン候補の勝利が明らかになった時点でのドイツの反応を振り返ってみることにした。 続きを読む»