Author Archives: 池永 記代美

気候対策への取り組みを呼びかける展示『KLIMA_X』

気候問題とコミュニケーションついて説明する展示のコーナー。気候問題の象徴になった北極熊のぬいぐるみが置かれてる。©Museum für Kommunikation Berlin/   Yves Sucksdorff

濁流に流される自動車や家屋。プラスチックごみの山を漁る北極熊 ― 気候危機を象徴するこのような写真を見て、あなたはどう感じますか?そんな問いかけをきっかけに気候変動について対話を行い、市民が社会や政治を動かし、気候危機を克服しようと呼びかける興味深い展示が、現在ベルリンで行われている。

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世界の化石燃料需要、2030年がピーク

ウクライナ危機がきっかけで、ロシアからの天然ガスに頼れなくなったドイツでは、期間限定とはいえ、発電のために褐炭や石炭を利用する割合が高くなった。このように、化石燃料の復活を思わせる事象が一時的に起きていても、緑のエネルギーへの転換は、世界中で確実に進んでいくという予測が発表された。

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フクシマ汚染水の海洋放出、ドイツ・メディアの報道

世界中から注目される中、8月24日、東京電力は福島第一原発から出た汚染水の海洋放出を始めた。その1ヶ月後の9月25日、ウィーンで開かれた国際原子力機関 (IAEA) 総会では、汚染水海洋放出について中国が改めて抗議を行うなど、この問題を巡ってはまだまだ議論が続きそうだ。ところで、今年の4月に脱原発を達成したドイツのメディアは、汚染水の海洋放出をどのように伝えたのだろうか?少し時間が経ってしまったが、報告しておきたい。

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環境によくても、懐にひびく鉄道旅行

夏は休暇に出かける人も多く、ヨーロッパ中で人の移動がほかの季節より盛んになる。地中海やスイスのリゾート地を目指すにしろ、パリやローマの観光名所を訪ねるにしろ、目的地に行くには交通手段を選ばなければならない。環境のことを考えれば、二酸化炭素の排出量が少ない鉄道を利用した方が、飛行機に乗るより良いことぐらい誰にでもわかっているはずだ。しかし、今回行われたある調査で、鉄道を使った方が飛行機より高くつく場合が圧倒的に多く、なかなか飛行機の旅がやめられそうもないことがわかった。

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初の「ドイツのための選択肢」の郡長誕生に、衝撃走る

6月24日、ロシアのワグネル•グループの創設者がプーチン大統領に謀反を起こし、世界中を驚かせたその翌25日の日曜日の夜、ドイツでは別のニュースがトップに躍り出た。ドイツ東部テューリンゲン州ゾンネベルク郡長選の決選投票で、右翼ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢 (AfD)」の候補者が勝利し、州や郡、市レベルで、同党に所属する初めての首長が誕生したからだ。

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さよなら、原発

波瀾に満ちた人生だったが、穏やかな最期を迎えたー。ドイツの原発の歴史を人間の一生に例えるとすれば、このように表現できるかもしれない。4月15日、派手なお祝いや格式ばった別れの式典もなく、ドイツで稼働していた最後の3基の原子炉が送電網から切り離された。そして、ドイツにおける61年に渡る商業用原子力発電の歴史が幕を閉じた。

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