注目を集めたザクセン・アンハルト州の州議会選挙

ザクセン・アンハルト州は、ドイツ統一後東部にできた新5州の一つで、人口約220万人、ドイツの16州のうち、人口では11番目に位置する小さな州である。州都は中世の由緒ある歴史的遺産を持つマクデブルク。このザクセン・アンハルト州で6月6日の日曜日に行われた州議会選挙が、かつてないほど全国的に注目を集めた。 続きを読む»

順調に進むドイツのワクチン投与

昨年12月27日から正式に始まったドイツのコロナ・ウイルスに対する予防接種が順調に進んでいる。5月28日までにワクチンの投与を少なくとも1回受けた人は3545万3649人で、人口の約42.6%に達する。既に接種を完了している人は1419万7101人で、人口の17.1%に相当する(注)。6月7日からは、今まで厳しく守られてきた接種者の優先順序制度が取り除かれ、同時に12歳以上の子供たちの予防接種も始まる。

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旬の食材を教えてくれる楽しい地図

5月のベルリンの青空市場で売られている野菜。地元産の旬の野菜はどれ?

スーパーマーケットに行けば真冬でもイチゴやトマトが売られていて、私たちは旬という概念を忘れつつある。でも、どんな果物や野菜にも、一番美味しい旬の時期がある。ヨーロッパのどの国で、どの季節に、どんな野菜や果物が旬を迎えるのかを楽しく紹介してくれるインターアクティブの地図が、3月下旬からインターネットで公開されている。

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東京オリンピック・パラリンピックは開催するべきか? ― ドイツ・メデイアの論評

ドイツのバイオンテック社とアメリカのファイザー社は、5月6日、両社が共同開発したワクチンを7月23日から開催予定の東京オリンピック・パラリンピックの選手団と代表団に無償で提供することで国際オリンピック委員会(IOC)との間で合意に達したと発表した。これをきっかけに東京オリンピック開催をめぐるドイツ・メディアの論評をお伝えする。 続きを読む»

連邦憲法裁判所、気候保護で画期的な判断

ドイツの最高裁判所である連邦憲法裁判所は4月29日、ドイツの現行の「気候保護法」で定められている温室効果ガスの削減目標値は、「次世代に過度に負担をかけることになるので、より長期的な目標値を設定するべきである」という判断を示した。 違憲抗告したのは、有効な気候温暖化対策を求める若者たちのグループ「Fridays for Future (FFF、未来のための金曜日)」の9人などで、現行の法律では、次世代の「自由の権利」が侵されると訴えていた。連邦憲法裁判所が気候保護に関する判断を下したのは、今回が初めてのことだ。秋に連邦議会選挙を控えたドイツで、気候問題が最も重要なテーマの一つになってきた。

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コロナ禍での日本一時帰国体験記

コロナ•ウイルスの変異株が世界各地で猛威を振るっている中、ドイツでは国外はもちろん国内旅行も控えるように言われている。しかし止むを得ぬ事情があって、私は日本に一時帰国した。そして、コロナ禍ならではの特別な体験をした。

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