NHK新会長の問題発言に思う公共放送の中立性

ドイツの公共国際放送「ドイチェ・ヴェレ」のウェブサイト。http://www.dw.de

しばらく前のことになるが、NHK新会長の籾井勝人氏の公共放送に関する問題発言にショックを受けた。籾井会長は「国際放送は国内とは違う。政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」などと公共放送の政治的中立性が疑われるような言葉を公然と述べたのだ。この言葉を耳にしたことは、ドイツの公共国際放送での私自身の経験を振り返るきっかけになった。 続きを読む»

人にはいつでも選択肢がある

ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺を記憶・記念するためにエルサレムに設立されたホロコースト追悼記念館、ヤド・ヴァシェムが設立60年を迎えた。そのことを記念する式典がこのほどドイツ・ヤド・ヴァシェム友の会の主催によりベルリンで執り行われた。その式典に参列した ヨアヒム・ガウク独連邦大統領の言葉を紹介したい。日本のことを考えれば考えるほど印象的だったからだ。 続きを読む»

再生可能エネルギー分野に乗り遅れて赤字に? ドイツ電力大手RWE

ドイツの電力・エネルギー会社の4大大手の一つ、RWEは2月4日、2013年度28億万ユーロ(2,8 Milliarden Euro、約3900億円)の赤字を出したと発表しました。ペーター・テリウム社長は、「再生可能エネルギーに参入するのが遅れた。遅すぎたかもしれない」としています。

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ベルリンから未来に向けた「かざぐるまデモ」

デモ隊を先導したソーラードラム隊

デモ隊を先導したソーラードラム隊

3月8日、土曜日快晴。福島第一原発事故から3年を目前に控え、ドイツの首都ベルリンで“かざぐるま”をモチーフにした反原発デモが行われた。日独の市民団体が中心となって企画したこのデモには、昨年の5倍ほどの約1,000人が参加(主催者発表)。ベルリンのシンボルであるブランデンブルク門前から日本大使館までの約2.5kmの道のりを、デモ隊が手作りの風車をかかげて行進し、日本の脱原発と自然エネルギーへの早期転換を訴えた。

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ベルリンで行われたおしどりマコさん講演会

おしどりマコさん(右)と相方のケンさん

おしどりマコさん(右)と相方のケンさん

おしどりマコさんは、夫のケンさんとコンビを組む芸人でありながら、福島原発事故や被災者の抱える問題について広く深く取材しているジャーナリストでもある。マコさんの活躍ぶりは私もネットでよく見ていて、その縦横無尽な活動と明快な文章には、かねてより敬意を覚えていた。そんなマコさんが福島の放射能汚染状況について報告する講演会がベルリンで行われるというので参加してきた。 続きを読む»