宗教の長い夜

ドイツには、「博物館の長い夜(Lange Nacht der Museen)」や「学問の長い夜 (Lange Nacht der Wissenschaft)」など、日常的にあまり馴染みのない分野に人々の関心を向けるべく、夕方から深夜まで街中の関連施設を人々に開放する「長い夜」というナイトイヴェントがある。ベルリンでは、2012年から「宗教の長い夜」が毎年夏に開催されており、開催日は市内の様々な宗教団体が夜まで門戸を開き、宗教施設の案内をしたり、訪れる一般の人々が投げかける質問に答える。 続きを読む»

「ドイツ統一の日」の式典を前に起こった襲撃事件

10月3日の「ドイツ統一の日」を前にした9月26日の夕方、東部ドイツ、ザクセン州の州都ドレスデンで、外国人排斥の右翼過激派の仕業とみられる爆破事件が2件起こった。襲撃事件の対象になったのは、イスラームのモスクと国際会議センターだった。幸い死傷者は出なかったものの、ドレスデンでは10月3日に「ドイツ統一の日」の中央記念式典が行われるため、衝撃が広がっている。 続きを読む»

配電網を市民の手に - その3

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ブランデンブルグ門での意思表示 © Jakob Huber

ベルリン市議会選挙を控えた8月下旬、「ベルリン市民エネルギー(BürgerEnergie Berlin)」が、ブランデンブルグ門前でベルリンの配電網を市民の手に取り戻そうという意志表示を行なった。「ベルリン市民エネルギー」はベルリンの配電網営業権をヴァッテンファル社から市民に取り戻すことを目的に、2012年に生まれた市民グループである。

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ベルリン市議会選挙の結果

東京と姉妹関係を結ぶベルリンで9月18日に行われた市議会(州議会と同格)選挙では、与党の2大政党が大幅に票を減らした。 また、難民受け入れに反対する右翼ポピュリズム新政党、「ドイツのための選択肢(AfD)」が首都ベルリンでも二桁の得票率を得て市議会進出を果たしたことなど、新しい現象が注目される。 続きを読む»

メルケル首相のお膝元で、右翼ポピュリズム政党の躍進

旧東ドイツ最北部のメクレンブルク・フォアポンメルン州は、たくさんの湖がある美しい自然に恵まれた地方だが、ドイツ東部の5州の中では最も人口が少なく、農業と観光業以外に見るべき産業もあまりない。この小さなメクレンブルク・フォアポンメルン州で9月4日に行われた州選挙が、ドイツ全土の注目を集めた。 続きを読む»