ドキュメンタリー映画「第4の革命」

福島の原発事故が起きた約2ヶ月後の5月初め、テレビ局のアルテ(Arte)で「第4の革命」という映画が放映されました。アルテについてはご存知の方も多いと思いますが、一言で紹介するなら、ドイツとフランスの共同出資による、文化番組を中心とするテレビ局です。

福島の事故について、メルトダウンしているというドイツと、メルトダウンはしていないという日本の報道の格差に戸惑い、何をどのように考えればよいのかわからない時期に、アルテが放映した「第4の革命」は再生可能エネルギーがもたらす未来の可能性を見せてくれました。

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肉のはなし

ドイツ人の食肉需要のすごさは、とてもハンパなものではありません。スーパー、肉屋の店頭、レストランなどで目にすると、彼らはつくづく肉食人種なんだという認識が強まります。われわれ日本人にはご飯などの炭水化物が主食で、おかずはその三分の一ぐらいの量の肉や魚、もしくは野菜。昔は十分の一ぐらいではなかったかと思います。そう言えば、日の丸弁当というものもありました。

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ベルリンの野菜ゲリラ

ベルリン、クロイツベルグ地区、プリンツェン通りにだれにでも楽しめる約1800坪(6000平米)の野菜畑があります。その名はプリンツェシネン· ガーデン。「ベルリンは無職者のメッカだ、しかしまた創造力を持つ者のメッカとも言える。職がない者は見つけ出す、まだ実在しない職業を作りだす。」そのような見出しで紹介されたのは二人の青年、ロバート·ショウさんとマルコ·クラウセンさんです。戦後60年間ずっと放っておかれた都心の空き地。2009年の夏から、そこは緑のオアシスとして生まれ変わりました。ただの菜園ではなく、だれにでも気軽に来られるコミュニケーションの場を作りたいと考えた彼等はこのアーバン·ファーミングを始めました。

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コーラビにこっています - 漬物談議 -

ザウアークラウト(ドイツのキャベツの酢漬け)、キムチといった漬物は保存食としても健康食としても世界で高く評価されています。これらの漬物の傍らで、 ささやかな存在感を持って頑張っているヌカヅケを忘れてはならないと思います。短期間で新鮮な野菜を自分の好みに味付けできる即席漬けです。糠を使わず、 プレーンヨーグルトを糠床代わりにしている人もいます。いずれにせよ、漬物類は洋の東西を問わず、エネルギー使用ゼロの省エネ精神に貫かれた食品です。

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首都ベルリンのロビイストたち

ベルリンに統一ドイツの政府と議会が移転してから12年。この街で、さまざまな利益団体を代表し、連邦政府とその政策に影響を与えるべく活動をしているロビイストたちの数は5000人と言われています。世界のどこでもそうだと思いますが、このロビイストたちが実際にどんな活動をしているかは、普通ドイツでもなかなか見えてきません。

このロビイストたちの動きを調査、監視し、市民に情報公開することにより、ドイツ政治の透明化と、より良い民主主義を目指す団体があります。その名はロビー・コントロール(Lobby Control)

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