Author Archives: 永井 潤子

メルケル首相の新年の挨拶

迎春! 2013年の世界の平和と日本のエネルギー転換の進展をお祈りいたします。
緑の魔女一同

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ドイツでは毎年クリスマスには連邦大統領が、大晦日には連邦首相が、テレビとラジオを通じて国民に挨拶するのが習わしになっている。

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メルケル首相と衆議院選挙の結果

日本で総選挙が行われた翌日の12月17日(月)中部ヨーロッパ時間の午後4時(日本時間、18日零時)から約1時間、ベルリンの首相官邸でメルケル首相と外国人記者協会との会見が行われた。年末の記者会見は前から予定されていたものだが、なぜか今回はいつもと違って制約があり、首相のステートメントのあと、世界の4地域から1問ずつ質問を許された。日本人記者団も代表質問で一つだけ質問することを許されたため、私たちはメルケル首相に日本の総選挙結果やそれに伴う日本が直面する問題についての感想を聞いたのだった。 続きを読む»

日本の選挙結果についてのドイツの新聞論調

選挙直後のドイツの新聞論調は、去年の東日本大震災、福島第一原発の過酷な事故の後初めて行われた衆議院選挙の結果に驚きを示すものが多かった。あれだけ大きな原発事故を起こした日本で、脱原発を望む多くの人たちの気持ちが選挙結果に全くと言っていいほど反映されなかったことへの驚きは、見出しにも現れていた。「フクシマを軽視」(taz、ディー・ターゲスツァイトゥング)、「日本は原子力を選んだ」(ベルリーナー・ツァイトゥング)などなど。50年以上政権を担当して原発推進政策をとり続けてきた自由民主党に圧倒的な勝利をもたらした日本の有権者の選択は、ドイツのジャーナリストたちの理解を超えるものだったようだ。

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日本の総選挙に思うこと

ベルリンは今一面の雪景色。2−3日前に降った雪が13センチも積もったところがあるとローカル・ラジオが伝えていた。私が住むアパートの中庭では、雪だるまをつくったり、そりに乗ったりして遊ぶ子供たちの姿が見えるが、楽しそうな子供たちの姿を見るたびに私の胸は痛む。福島の子どもたちのことを考えるからだ。

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前進する脱原発

日本では最近「ドイツの脱原発はうまくいっていない」と喧伝する人が増えているという。雑誌などでも「原発ゼロ懐疑論」が目立つとか。例えば、「ニューズウイーク」日本版の10月31日号は「脱原発のコスト」という特集を組んだが、そこには「原発維持を決めたフィンランド、脱原発を疑いはじめたドイツ」、「脱原発の優等生ドイツの憂鬱な現実」、「脱原発の『手本』ドイツの行き詰まり」といった見出しが並んでいる。エネルギー転換はエネルギー革命と言われるほどの国家的大事業であるため、確かに緊急に解決すべきさまざまな問題を抱えてはいる。しかし、現地で暮らし、ドイツのメディアを見ている私には、少なくとも「脱原発を疑いはじめたドイツ」という雰囲気は感じられない。実際はどうなのか、検証を試みる。

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小沢一郎氏のドイツ訪問

新党「国民の生活が第一」の代表、小沢一郎氏を中心とする日本の国会議員団(松崎哲久、牧義夫、岡島一正衆議院議員、森ゆうこ参議院議員)が10月16日から20日までドイツを訪問した。ドイツの脱原発と再生可能エネルギーの実情視察のためで、17日と18日は「黄金の十月」の紅葉が美しい首都ベルリンに滞在、ドイツの政治家たちや再生可能エネルギー協会の代表などエネルギー関係者たちと話し合ったり、近郊の大規模太陽光発電施設を視察したりした。ベルリン在住の記者たちにも取材のチャンスが与えられたので、私もその一部に参加した。小沢氏の脱原発の本気度を、この目で確かめたいと思ったからである。個人的なことだが、実は私は中学時代の一郎氏を知っている。今回の取材は、一郎氏の新たな一面を知る機会ともなり、印象深いものとなった。

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