カーボン・ニュートラル(炭素中立)な液体燃料が話題になっている。水を再生可能電力を使って電気分解して得られる水素(Power to Gas)を、二酸化炭素と合成して作る合成液体燃料のことで、利用する二酸化炭素は工業生産の過程で発生するものでも、空気中に存在するものでも良い。この燃料は、ガソリン、軽油、ジェット燃料などの化石燃料の代替えになるという。製造方式はPower to Liquid (PtL)、製品はSyncrude (人工原油の意味)と呼ばれる。これを燃焼すると、排出される二酸化炭素は、製造に使われた量と同じなので、炭素中立ということになる。 続きを読む»
最近ベルリンで日本に関係のある催し物が二つ続いた。このサイトの中心テーマであるエネルギー転換には関係無いが、日本人についていろいろ考えさせられたので、紹介することにする。 続きを読む»
5月31日からハンブルグで、ドイツの都市として初めて、道路のごく一部で古いディーゼル車の走行が禁止になった。古いディーゼル車の排出する酸化窒素が道路近辺の空気を悪くしていることが理由だ。予想されていたこととはいえ、ドイツ人の大好きな自動車の走行禁止とあって、メディアはこの問題を大きく取り扱った。しかし中には、この禁止を「シンボル的な政策」と書くところもあった。 続きを読む»
水素と酸素の化合物である水を、再生可能電力を使って電気分解して水素と酸素に分離すること、つまり再生可能電力というエネルギーを水素というエネルギーに変換することをPower to Gasと呼ぶ。往々にして、利用し切れないほどの再生可能電力が生じているドイツで今、こうして作る「緑の水素」が大きな注目を集めている。
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チェリストのアンドレイ・イオニーツァ氏
ハインリヒ・ハイネの詩、「麗しき5月」の名にたがわず、ベルリンは今素晴らしい季節を迎えている。白や濃淡の紫のライラック、紅白のマロニエの花は咲き終わったものの、街中の広大な公園、ティーアガルテンには色とりどりのシャクナゲが咲き誇り、白いハンカチの木も見頃を迎えている。そのティーアガルテンにほど近い聖マタイ教会に先日の夜、美しいチェロの音が響いた。東北大震災直後から被災地の子どもへの支援活動を続けているNPO「希望」(Freundeskreis KIBOU)のチャリティーコンサートでのことで、今回はこのグループの活動を紹介する。
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欧州委員会が昨年末、欧州連合(EU)に加盟している28カ国の住民を対象に行った公平性、教育、仕事、健康に関する調査の結果が、このほど発表された。それによると、ドイツ人の9割が「一般的に見て、自分は幸せだ」という文章に同意した。これは28カ国の平均の83%よりかなり高い値だ。 続きを読む»