メルケル首相の新年の挨拶

ドイツでは、大晦日に連邦首相が国民に対して新年の挨拶を送るがことが恒例になっている。メルケル首相の、首相就任以来14回目の今年の新年の挨拶は、珍しく、いくらかの自己反省を込めたものだった 続きを読む»

新年おめでとうございます

Photo by Sachiko Aoki

 

みなさま、新年おめでとうございます! 2019年の世界が、過ぎ去った年より平和になりますように、そして皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

ベルリンは、今年もブランデンブルク門前の大晦日の大規模なパーティーと盛大な花火で、新しい年を迎えました。比較的暖かかったものの小雨が降るなか、この大晦日のイベントには、ドイツだけではなく、世界各国から100万人近くの人々が集まって、ともに新しい年の到来を祝いました。

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賞味期限切れの食品を売る店が人気!

牛乳やヨーグルトを買う時、賞味期限を確認して、できるだけその日付が先の商品を買うのが私の習慣だ。その方が新鮮だし、長く置いておけるからだ。もうすぐ賞味期限が切れる商品が手前に置いてあっても、申し訳ないと思いつつ、奥にあるもっと新しい商品を選んでしまう。私だけではなく多くの消費者が、このように賞味期限を気にして買い物をしているのではないだろうか。ところがベルリンに昨年、こうした消費者の常識を覆すような店が登場した。賞味期限切れの食品を売る、いわばアウトレット食品の店だ。そして、それが人気を呼んでいる。

このクッキーは半年以上前の2018年3月9日に賞味期限が切れたと書いてある広告

 

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ベルリン自由大学70周年記念−自由の大切さを訴えたヘルタ・ミュラーさん

ベルリンにはfrei(フライ)という形容詞のついた公共施設がいくつかある。Freie Universität (フライエ・ウニヴェルズィテート)が良い例だ。freiというドイツ語の主な意味は「自由な」だ。だからFreie Universitätを日本語に訳すと「自由大学」となる。何が自由かというと、この大学は、学問と研究の自由の許されなかった東ベルリンの大学から分離して、学問、思考、そして言論の自由が保証された西ベルリンに設立された大学という意味だ。この大学が設立されたのは1948年12月4日のことで、それからこの12月4日で70年が過ぎた。そして、そのことを記念する式典がこのほど行われ、ルーマニア出身のドイツ系ノーベル文学賞受賞作家のヘルタ・ミュラーさんが「自由はとどまることを知らない」という祝辞を述べた。

ベルリン自由大学70周年記念式典で祝辞を述べるヘルタ・ミュラーさん ©Regina Sablotny

 

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メルケル首相の後継者としてCDUの党首に選ばれたAKK

©️CDU/Tobias Koch

12月7日、ドイツ中の注目が、ハンブルクで開かれたキリスト教民主同盟(CDU)の党大会に向けられたと言っても言い過ぎではないだろう。10月29日、メルケル首相が18年間その地位にあった党首を辞任すると発表し、その後継者を選ぶ選挙が行われたからである。候補者として名乗りを上げた3人、かつてメルケルのライバルだった経済通の弁護士、フリードリッヒ・メルツ氏(63歳)、前ザールラント州首相のアネグレート・クランプ=カレンバウアー幹事長(略称AKK、56歳)、イエンス・シュパーン保健相(38歳)は、立候補以来ドイツ各地の8ヶ所で集会を開き、一般党員の前でそれぞれの考えを明らかにしてきた。3人揃っての公明正大な選挙活動の結果、党員だけではなく多くの一般市民の関心も高まった。メルケル首相は、党首は辞任するが連邦首相の地位には2021年の任期までとどまる用意があると発表していた。しかし、CDUの党首を選ぶことは、次期連邦首相候補を選ぶことに通じると考えられているので、その結果が国際的にも注目された。代議員の投票の結果、次期党首に選ばれたのは、唯一の女性候補、アネグレート・クランプ=カレンバウアー氏だった。 続きを読む»

フランス、フェッセンハイムの廃炉、今度こそ本当?

フランスのマクロン大統領が11月27日「エネルギー転換に関する10年計画」を発表した。それによると、ドイツの国境に近いエルザス地方のフェッセンハイムにあるフランス最古の2基の原発は2020年の夏に操業を停止する。同原発は1977年に稼働を開始しており、すでに40年以上発電を続けているが、何度も大小の事故を起こしており、フランスやドイツ、そしてスイスの環境保護団体、またドイツ政府からも、古くて危険なので1日も早く停止するよう求められてきた。ただ、フランス政府はこれまでにも何度も、この原発の停止予定を発表しているが、何度も延期され、まだ実現していないので、今回も確信が持てるわけではない。

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