今年のベルリン国際映画祭で上映された3本の原発関連の映画(「Nuclear Nation」、「friends after 3.11」、「無人地帯」)のうち、とくに心に残った舩橋淳監督の「Nuclear Nation」と同監督へのインタビューについて書いておきたい。ベルリン国際映画祭の2日目にあたる2月10日、「Nuclear Nation」がワールドプレミアとして上映された。19時半からの上映開始にあわせて19時に会場に到着したが、すでにかなり長い列ができていて、この映画に対する関心の高さが伝わってくる。会場入口付近には、舩橋監督もすでに姿を見せていた。
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今年のベルリン映画祭が終わった。多くの映画を見て、「今年の映画祭を貫く赤い糸は変革」と言ったディレクターの言葉を実感しているところである。「アラブの春」をとらえた映画や、オキュパイ・ウォールストリート運動の根底にある不公平な社会への怒りをテーマとする映画が数多く上映されたが、原発に関連する映画が日本からのドキュメンタリーも含めて上映された。舩橋監督の「Nuclear Nation」については別の記事で詳しく書いたので、ここではフォルカー・ザッテル監督の「アンダー・コントロール」と「シルクウッド」を取り上げる。
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今年のベルリン映画祭での私たちの最大の関心事は、なんといっても東日本大震災関係の3本のドキュメンタリー映画を見ることだった。フォーラム部門に招かれた3本のうち、やはり1番強く印象に残ったのは、舩橋淳監督の「ニュークリア・ネイション」だった。この映画と舩橋監督とのインタビューについては、ベルリン映画祭で上映された「Nuclear Nation」を読んでいただきたいが、私の感想もひと言付け加えておきたい。
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2月9日、零下10度という厳しい寒さの中、第62回ベルリン国際映画祭が始まった。19日までの11日間、コンペティション部門、パノラマ部門、フォーラム部門、ジェネレーション部門、回顧展などの各部門に今年も世界各国から約400本の作品が参加している。
毎年、映画祭全体に通じるテーマを探すのに苦労しますが、今年は難しくありませんでした。今年の映画祭の「赤い糸」は、変革または激変で、参加映画の多くが多かれ少なかれ、変革に関係しています。
ベルリン映画祭ディレクターのディーター・コスリック氏は、1月31日に行なわれた国際記者会見で、こう語っていた。
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以前さざえさんが、踊る人の振動を電力に変えるという、オランダのロッテルダムで始まった”クラブ・ワット”の試みを紹介しました(「人力エネルギー」−東西どこでも考えは同じ)。これに似た発想で、自転車を発電機につなげてDJのターンテーブルが廻るようにし、踊るために必要な音楽を供給するという試みがあります。
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