欧州エネルギー委員が美化した報告書
メルケル首相(CDU、キリスト教民主同盟)がバーデン・ヴュルテンベルク州首相であったギュンター・エッティンガー氏(同党)をギュンター・フェアホイゲン氏(SPD、ドイツ社会民主党)の後任として欧州委員会に送ったのは、今からちょうど4年前の2009年10月のことでした。
メルケル首相(CDU、キリスト教民主同盟)がバーデン・ヴュルテンベルク州首相であったギュンター・エッティンガー氏(同党)をギュンター・フェアホイゲン氏(SPD、ドイツ社会民主党)の後任として欧州委員会に送ったのは、今からちょうど4年前の2009年10月のことでした。
もう1ヶ月前にもなるが、福島原発での汚染水問題が明らかになった後、南ドイツ新聞の解説欄で「システムエラー」という興味深い考察があった。福島原発事故から今までの東電と日本政府の対応について、日本社会の構造にまで斬り込んだ珍しい文章なので、ここでご紹介したい。
ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長が「TOKYO」と書いた紙を見せ、「トーキョー」と読み上げた瞬間、喜びに炸裂する日本の関係者と打ちひしがれるトルコの関係者の姿がテレビの画面に映し出された。「日本人がこんなに喜びの感情を表すことは珍しい」というコメントとともに、未明の東京で喜びの声を上げて踊る若者たちの姿がドイツのテレビにも映し出された。ネットで日本のニュースを見ると、2020年のオリンピック開催がもたらす希望や経済効果といった言葉が躍っている。しかし、ドイツのメディアに通奏低音として流れるのが、安倍首相が福島は安全だと言い切ったことへの不信感である。 続きを読む»
東日本大震災が日本を襲い、福島原子力発電所での大惨事が起きてから2年半近くになろうとしている。事故から9か月余り経た2011年12月16日、当時の野田首相が原発事故収束を宣言した。この“収束宣言”を疑問視するドイツのメディアの報道についてはすでにこのサイトでも伝えている。福島の事故以来、テレビのニュースと新聞、さらにオンラインで読める新聞・雑誌を一生懸命読んでいるが、8月20日以降、ドイツのメディアで福島に関するニュースが目立って増えている。汚染水の海洋への流出、貯蔵タンクからの汚染水漏れがその原因だ。いくつかの代表的なメディアを見ていると、東電だけではなく日本政府への不信の声が聞こえてくる。 続きを読む»
7月22日に行なわれた日本の参議院選挙の結果について、翌日のドイツのメディアは、さまざまな見出しでかなり詳しく伝えた。「安倍首相、思い通りの政治が可能に」(ベルリンで発行されている全国新聞、ヴェルト)、「日本はアベノミクスに高い代償を支払う」(ベルリンの日刊新聞、ターゲスシュピーゲル)、「民主的な一党国家への道を歩む日本」(フランクフルトで発行されている全国新聞、フランクフルター・アルゲマイネ)などである。
環境保護先進国と呼ばれるドイツ。緑の多いドイツ。この国に住む国民だれでもが“みどりを守る仙人”なのでしょうか?「とんでもない!」と答えたのはオリバー・シュテンゲル(Oliver Stengel)氏。彼はヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所で持続可能な生産と消費について研究をしています。「環境保護について知識があり意識も高いが、実行に移すとなるとまだ十分ではないのでは」と始まるシュテンゲル氏の文章がドイツ連邦政治教育センターのウェブサイトに紹介されていました。