原子力、断トツで一位に選ばれる

ドイツのマスメディアでは原子力について人々がどのように考えているかが、よく報道されています。今回、ドライ・ザット(3Sat、ドイツ・オーストリア・スイス協同テレビ局)が「科学ショー」という番組のために行ったアンケートに参加した視聴者の答えは明白でした。
続きを読む»

住まいはスマートな発電所

自然条件を活かす家

日本の家は「住む道具」、英国人にとっては「マイホームは我が城」と言われていますが、自然条件を活かして「住む発電所」を建てたのはノルベルト・フィッシュ教授(Nobert Fisch)。南斜面に建てられた半地下型2階建て住宅、その急勾配15度の屋根には全面ソーラーパネルが設置されています。まさに太陽光発電所のようです。日照時間が比較的少ない冬の厳しいドイツで、自然の力だけを利用して、しかも快適な現代生活を送れる住宅が、「南ドイツ新聞」の付録マガジンLUXに紹介されました。この住宅で発電した電力の大半は自宅で消費され、残りが送電されています。 続きを読む»

メルケル首相に批判殺到

3月11日の東日本大震災一周年を機に、ここ数日間、昨年3月以降、脱原発・エネルギー転換政策を決定したアンゲラ・メルケル独首相に、その進展具合を批判する政治家や経済界代表、メディアからの発言が相次いだ。一年前にエネルギ−転換を「革命」と称したのはノルベルト・レットゲン連邦環境相、「多大の労力を要するヘラクレスの大仕事」としたのは他ならぬメルケル首相。それなのに立法・行政面での進歩は一向に目に見えて来ておらず、一部投資などは足踏みしている。背景にはエネルギー転換が果たして成功するのだろうかとの心配もあるようだ。

続きを読む»

脱原発50の質問

主に経済、金融に焦点をあてたドイツの日刊新聞ハンデルスブラット(Handelsblatt)は、2012年2月17日に「原子力時代後の生活−エネルギー転換についての最も重要な50の質問」という特集を組み、10ページに渡って、この50の質問に答えました。挙げられた質問に目を通すだけでも、エネルギー転換の複雑さが窺え、ドイツ人も学習段階にいることが分かります。ここでは質問だけをご紹介します。

続きを読む»

ドイツのテレビ番組「フクシマの嘘」など

東日本大震災の1周年が近づくにつれ、ドイツのテレビはそれぞれ特集を組んで、震災1年後の日本の実情を伝えている。なかでも大きく取り上げられているのが福島第1原発の事故だが、これら原発関連番組では、日本の過酷な状況を伝えると同時に、当然のことながらドイツの脱原発の現情やヨーロッパの核エネルギー問題を考える番組が付け加えられている。例えば、ドイツとフランス両国が合同で運営する公共文化テレビ局アルテ(arte)は、3月6日(火)のゴールデンアワーから夜中までを「テーマの夕べ」として5つの番組を放映した。

続きを読む»