ドイツ人が諦められない「消費」 ランキングTOP20

 「罪」だとわかっていても、諦められない「消費」がある番組で紹介されました。これは、ドライ・ザット(3Sat 、ドイツ・オーストリア・スイス共同テレビ局)が行ったアンケート調査の結果です。約1時間にわたる番組では司会者ステフェンさんの他、8人のゲストが取り上げられた20の「消費」がなぜ「罪」なのかを考え、話し合っていきます。 続きを読む»

「わたしのベンツはパジャマで覆われている」

今年のドイツの冬の日照時間は、過去に例のないほど少なかったそうです。暦どおりに3月1日からやっとベルリンにも春が訪れました。待ちに待った太陽を浴びながら思う未来はばら色です。気候変動? 地球温暖化? なんとかなる、肝心なのは今の生活水準が保てること、石(油)にかじりついても……。「それは思い違いだ。未来とは現在がグリーンウォッシングされたという状態ではない」と考える「未来完了形(Futurzwei)」という財団があります。ドイツ語をかじった方はご存知だと思いますが、未来完了形は、ある事が近い未来に完了することを表し、「~してしまっているだろう」という意味です。

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ドイツ製・ビオTシャツ、日本製・刺し子雑巾

トルストイの著書に『人にはどれほどの土地がいるか』という民話があります。日本語ではなにげなく「土地」と訳されていますが、ドイツ語では「大地=地球」を意味するErde (earth) が使われています。「人にはどれほどの大地がいるか」という問いに対してドイツ全国紙「ディー・ヴェルト」は次のように答えていました。 続きを読む»

ドイツからの安い電力で潤う隣接国

2011年3月以来、全17基のうち8基の原発が停止しているドイツは、2012年も電力輸出国に留まった。ドイツ全国エネルギー・水利経済連盟(BDEW)によると、1月から9月までの間に電力の輸出が輸入を下回った月は1度もなかった。同期間中にドイツから隣接国に流れた電力は146億kWhで、1年前より130億kWhも多い。例えばこの9月1ヶ月だけでも、ドイツが輸入した電力は32億kWh、輸出した電力は54億kWhで、差額は22億kWhにも及ぶ。ドイツから好んで電力を購入する国も増えているという。

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日本の選挙結果についてのドイツの新聞論調

選挙直後のドイツの新聞論調は、去年の東日本大震災、福島第一原発の過酷な事故の後初めて行われた衆議院選挙の結果に驚きを示すものが多かった。あれだけ大きな原発事故を起こした日本で、脱原発を望む多くの人たちの気持ちが選挙結果に全くと言っていいほど反映されなかったことへの驚きは、見出しにも現れていた。「フクシマを軽視」(taz、ディー・ターゲスツァイトゥング)、「日本は原子力を選んだ」(ベルリーナー・ツァイトゥング)などなど。50年以上政権を担当して原発推進政策をとり続けてきた自由民主党に圧倒的な勝利をもたらした日本の有権者の選択は、ドイツのジャーナリストたちの理解を超えるものだったようだ。

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“食べてもいい町”アンダーナッハ

収穫の秋です。食欲の秋です。しゃきっとするピーマン、真っ赤に熟したトマト、香りの良いハーブ、食材が町の一面に育ち、市民が収穫するのを待っている、そんな“食べてもいい町”アンダーナッハがドイツワインの名産地として知られているラインラント=プファルツ州にあります。 続きを読む»