ドイツからの連帯の印

日本大使館は、ベルリン・ミッテ区の巨大な公園、ティアガルテンに隣接する一等地にある。3月11日、この大使館前で行われたデモについては私たちのサイトでも報告された。その日、ティアガルテンの一画に、福島の農民への連帯を現す印として桜の木が植えられる予定であった。しかし、この植樹計画にはベルリン当局の許可が下りなかったという。

 

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金銭に頼らない ラファエルの世界

ラファエルさんは、私の娘たちの通っていたシュタイナースクールのクラスメートのお兄さんです。「金は未来の重荷」だと自覚して、3年ほど前から貨幣なしの生活をおくっています。彼に対するマスメディアの関心は高く、長さ30分の番組のリンクが娘から送られてきました。「未来への道? ある若い家族のお金なしの生活」というドイツ第一テレビの制作したドキュメンタリーでした。

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テレビが作りだす危険な沈黙 - 原発事故後の日本

「ベルリン100°」というフェスティバルがある。このフェスティバルはパフォーマンス、演劇、朗読、ダンスなどの分野で、これからを嘱望されるタレントの発見という意味合いを持っており、今年で10回目を迎えた。通称ハウ(HAU)で知られるヘッベルテアーター・アム・ウーファーとゾフィーエンゼーレの2ヶ所で、金・土・日曜日の3日間、1時間ごとに次から次へと作品が演じられる。新しい才能や作品を発掘しようとするベルリンならではのフェスティバルだ。今年は2月21・22・23日に開催され、ベルリン在住の知人西原(さいばら)れんさんが「沈黙-エクストラ」という作品で登場した。

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寒いベルリンでの脱原発デモ

3月9日の土曜日、東京で行われた「さようなら原発1000万人アクション」デモに1万5000人が参加したというが、この日、ドイツ各地でも脱原発デモが行われ、延べ3万人が参加した。ここベルリンのブランデンブルク門前では、東京のデモに呼応して「サヨナラ・ニュークス・ベルリン」(さよなら原子力ベルリン)の集会とデモが行われた。また、東日本大震災2周年にあたった11日には、「アンティ・アトム・ベルリン」主催の反原発デモが行なわれ、ベルリンの日本大使館前での抗議集会には、北ドイツ-ニーダーザクセン州の農民もトラクターで参加、原発事故の被害を受けた日本の農民への連帯の気持ちを表明した。

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日本の脱原発デモの動きを追った映画「Radioactivists」

「Radioactivists」(2011年作品)

福島で原発事故が起こったのは、2年前の2011年3月。日本では、その1か月後にようやく脱原発デモの動きが出始めた。最初に動き出したのが、東京・高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」を中心としたグループだ。デモに至るまでの動きやその背景を若いドイツ人監督が撮ったドキュメンタリー映画「Radioactivists」(2011年作品。72分)の上映会がベルリンであったので、行って来た。 続きを読む»