首都ベルリンのロビイストたち

ベルリンに統一ドイツの政府と議会が移転してから12年。この街で、さまざまな利益団体を代表し、連邦政府とその政策に影響を与えるべく活動をしているロビイストたちの数は5000人と言われています。世界のどこでもそうだと思いますが、このロビイストたちが実際にどんな活動をしているかは、普通ドイツでもなかなか見えてきません。

このロビイストたちの動きを調査、監視し、市民に情報公開することにより、ドイツ政治の透明化と、より良い民主主義を目指す団体があります。その名はロビー・コントロール(Lobby Control)

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静岡からのお土産 その2

「お茶のセシウム制限値は500Bq/kgですが、このお茶の場合は下回ります。でも他に飲む物があるならばこのお茶は飲まないほうがいいでしょう」と告げられ、電話が切れました。ベクレルとかセシウムと聞くと何か不安を感じます。私達は経験を重ねて危険を見分けるようになります。例えば子供がアイロンを熱いと感じるのがそうです。見えない、臭わない、味もしないセシウムの害は観念的で漠然としていて、そうはいきません。チェルノブイリ原発事故以来、常に耳にする単位ベクレルですが、具体的に何を表すのか、体にどのような害があるのでしょうか。それを説明できるのは友人のFだと思い、環境都市として有名なフライブルグへ彼を訪ねたのはプラムケーキの美味しい季節でした。Fは物理学者で、放射線科医としてフライブルグ大学病院に勤めて、放射線による癌治療をしています。

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携帯の会社を選ぶように、電力会社を選ぶ

ドイツ滞在歴が20年から40年という「魔女」たちの中で、私は平均年齢を高めてはいるものの、滞在年数は桁違いの2年足らず、まだまだ新参です。そのため、ドイツの状況をよく知らないことがあり、日本と比べて驚くことがたくさんあります。「あなたが知らなかっただけ!」と一蹴されるかもわかりませんが、その一つが電力会社を自分で選べることでした。

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我が家の屋根、 エネルギー供給源に変わる

ご存じと思いますが、太陽から地球への距離は約一億5千万キロメートルです。わずか1平方メートルの地表面積が、100 ワットの電球 6000個 分と同じ明るさ だと言われています。

私たちはこの巨大なエネルギーを、毎日どこでも受け取ることができます。この太陽熱を利用しようと、10年程前、我が家の屋根に 太陽熱を収集する装置を設置しました。

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静岡からのお土産

「もっと何かほしい物ない?」とベルリンにやってくる妹のメール。5月、静岡、すぐに思いついたのが新茶でした。
知人をよんで日本料理をご馳走し、新茶をいただこうと思った矢先、新茶についてのフランスの新聞記事を読んだかと尋ねられました。福島の原発事故後、放射能汚染は日本だけの問題ではないと感じました。お腹に赤ちゃんがいる知人をみて、このお茶を飲んでいいのか不安になり、市営の費消者保護センターに問い合わせてみました。日本からのグリンティーとなると警鐘がなったのでしょうか、すぐに線量測定所の連絡先を送ってくれました。少し大げさじゃない、日本ではみんなが買って飲んでいるのに、と思いながら電話をしてみました。

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