第3次メルケル政権誕生のいきさつとその特徴

歓談するメルケル首相とガブリエル経済相©ドイツ連邦政府

歓談するメルケル首相とガブリエル経済相©ドイツ連邦政府

今年の「仕事始め」の1月6日、「メルケル首相がスキーで転倒し、怪我した」というニュースが人々を驚かせた。第3次メルケル政権は選挙から約3ヶ月後の昨年12月17日に誕生したばかり、本格的な仕事を開始する矢先だった。これを機会に同政権誕生のいきさつを振り返り、新政権の特徴と課題についてお伝えする。

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2014年 新年のご挨拶

Happy New Yearみなさま、新年おめでとうございます。2014年の世界が少しでも平和になりますよう、そして日本の政治や社会が少しでも良い方向に向かいますよう、お祈りいたします。

私たちは新しい年もドイツの脱原発やエネルギー転換の動きについて、また、ドイツの一般的な政治・社会の実情について、情報を発信し続けるつもりです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

みどりの魔女一同

2014年はどんな年に? ドイツでの意識調査とメルケル首相の挨拶

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ベルリンは日中の気温10度前後という暖かさのなかで、クリスマスと年末年始を迎えた。ブランデンブルク門前で催される大晦日のパーティーに今年世界各地から集まった人は、いつもより多い100万人以上にのぼり、にぎやかな花火とシャンペンで新しい年の到来を祝った。また、年末に発表されたアンケート調査によると、ドイツ人がこれほど楽観的な気持で新年を迎えることは久しくなかったという。

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ドイツで新連邦政権誕生、エネルギー転換は連邦経済省の手に

9月22日の連邦議会選挙(総選挙)から約3ヶ月後の12月17日、アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU・CSU))と社会民主党(SPD)の大連立連邦政権、第3次メルケル政権が誕生した。ドイツで大きな関心を集め、みどりの1kWhにとっても関心のあるエネルギー問題は、連邦経済省の管轄下になり、連邦経済相には社会民主党のジグマー・ガブリエル 党首が就任した。
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エネルギー転換の促進を求める大規模デモ

ベルリン中央駅はデモの出発点

ベルリン中央駅はデモの出発点©compact

「エネルギー転換を救え!」というスローガンのもと、11月30日、土曜日の午後、ベルリン中央駅前のワシントン広場で大規模な抗議集会と首相官邸を包囲するデモが行われた。9月22日の連邦議会選挙で勝利をおさめたメルケル首相の率いるキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟は、これまでの野党第1党の社会民主党との大連立政権樹立を目指して交渉を続け、2ヶ月あまり経った11月27日にようやく最終的な合意に漕ぎ着けた。しかし、反原発や環境保護運動グループは、3党首が署名した連立協定にうたわれたエネルギー政策は、エネルギー転換を後退させるものだと強く批判し、抗議集会とデモが計画されたのだ。

 

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