日独首脳記者会見で福島の状況には一言も触れなかった安倍首相
日本の安倍首相は10日間にわたるヨーロッパ歴訪の旅の最初にドイツを訪れ、メルケル首相と会談したが、会談の主要テーマはウクライナ危機と経済や安全保障問題での日独の協力関係強化だった。エネルギー転換問題でも両国首脳から何らかの話し合いの結果が聞かれることを願った私の期待はあっさり裏切られた。 続きを読む»
日本の安倍首相は10日間にわたるヨーロッパ歴訪の旅の最初にドイツを訪れ、メルケル首相と会談したが、会談の主要テーマはウクライナ危機と経済や安全保障問題での日独の協力関係強化だった。エネルギー転換問題でも両国首脳から何らかの話し合いの結果が聞かれることを願った私の期待はあっさり裏切られた。 続きを読む»
「なべてのつぼみ、花とひらく いと麗しき五月の頃」(片山敏彦訳)とハイネの詩に謳われた5月。しかし今年は、天候不順でドイツ人には不人気の4月が5月に取って代わったようにつぼみが花開き、木々は緑になってしまった。ベルリンの街では、どこからも緑の息吹が聞こえてきそうだ。美しい5月を控えて、演劇の話題をお届けしよう。国際演劇祭はベルリンで、「世界の演劇」祭はマンハイムで開かれ、美しいドイツの5月は演劇ファンの垂涎の的となる。 続きを読む»
「ウクライナの東部でまた暴動。死者はXX人」といった不穏なニュースが届く毎日が続いています。ウクライナは、ロシアからドイツへ輸出される天然ガスが経由する国。ロシアのプーチン大統領がガスの元栓を止めてしまったらどうなるのか……ドイツではこれまでのエネルギー政策の見直しが求められています。
「Distant Observations. Fukushima in Berlin」というタイトルの美術展が、4月27日(日)までベルリンのアートセンター「Kunstraum Kreuzberg/Bethanien」で行われている。福島原発事故をテーマにした25組のアーティストによるグループ展である。
ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺を記憶・記念するためにエルサレムに設立されたホロコースト追悼記念館、ヤド・ヴァシェムが設立60年を迎えた。そのことを記念する式典がこのほどドイツ・ヤド・ヴァシェム友の会の主催によりベルリンで執り行われた。その式典に参列した ヨアヒム・ガウク独連邦大統領の言葉を紹介したい。日本のことを考えれば考えるほど印象的だったからだ。 続きを読む»
3月8日、土曜日快晴。福島第一原発事故から3年を目前に控え、ドイツの首都ベルリンで“かざぐるま”をモチーフにした反原発デモが行われた。日独の市民団体が中心となって企画したこのデモには、昨年の5倍ほどの約1,000人が参加(主催者発表)。ベルリンのシンボルであるブランデンブルク門前から日本大使館までの約2.5kmの道のりを、デモ隊が手作りの風車をかかげて行進し、日本の脱原発と自然エネルギーへの早期転換を訴えた。