ベルリン国際映画祭『フタバから遠く離れて第二部』 - 舩橋監督に聞く

Atushi Funahashi

舩橋淳監督

2012年のベルリン映画祭で「フタバから遠く離れて」が上映されたが、それから3年後の今年、2012年12月から2014年8月、18カ月にわたって撮影された「フタバから遠く離れて第二部」もベルリン映画祭にやって来た。前作から3年、事態はどのように進展したのか、避難を余儀なくされた人々の暮らしはどうなったのか。この映画が描き出す現実は、ベルリンの観客の心を揺さぶった。 続きを読む»

感動的なシーンで終わった今年のベルリン国際映画祭

taxi

金熊賞を受賞した「タクシー」 © Berlinale

ベルリン国際映画祭(ベルリナーレ)コンペティション部門のグランプリ、金熊賞は、予想外の作品に与えられることが多いと言われてきたが、今年は下馬評通りの作品が栄冠に輝いた。受賞作品発表の場でダーレン・アロノフスキー審査委員長が「金熊賞は、厳しい制限の下で作られた、芸術的インスピレーション溢れた作品に…」と言い始めただけで、会場内に歓声の声が沸き起こった。それが、イランのジャファル・パナヒ監督の「タクシー」を意味することは明らかだったからだ。 続きを読む»

福島原発事故のドキュメンタリー映画、ベルリン国際映画祭に参加

Dieter Kosslick PK 2015jpg第65回ベルリン国際映画祭は、2月5日から15日まで開かれるが、オープニングを飾る映画に日本人女優が出演するなど、日本関係の話題も少なくない。そこで、今年のベルリン国際映画祭での日本関係の話題をご紹介することにする。 続きを読む»

核戦争防止国際医師会議ドイツ支部:「福島のこどもたちの甲状腺ガンは氷山の一角」

年末年始を日本で過ごし、できる限り朝、昼、晩のニュースや報道番組を見ることにした。12月25日、「福島での子どもの2巡目の甲状腺ガン検査で、4人の子どもにガンの疑い」というニュースが流れ、思わず目と耳がテレビ画面に吸い寄せられた。

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ペギーダに待った! 暗闇につつまれたケルンの街 

ここ数ヶ月、ペギーダという妙な名前の運動がドイツで話題を集めています。「西洋のイスラム化に反対する愛国的ヨーロッパ人(Patriotische Europäer gegen die Islamisierung des Abendlandes)」の略で、毎週月曜日に2万人近くの参加者を集めるドレスデンのものが一番有名です。1月5日にはケルンでもデモが行われましたが、これに合わせてケルンの大聖堂が照明をシャットダウン。これに共鳴した周辺の教会や役所、博物館やホテルも照明を落とし、自分たちの街をペギーダの舞台に利用させないという意思表示をしました。

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2014年の「不愉快な言葉」大賞に「嘘つきメディア」

ドイツ語学研究者らが毎年選ぶ恒例の「今年の不愉快な言葉」2014年版が「嘘つきメディア 」に決まった。 ドイツ東部の都市ドレスデンで昨年秋頃に始まり、急テンポで広がりつつある「反イスラム化」と称するペギーダのデモで、参加者がプラカードに掲げたり叫んだりしている言葉だ。 続きを読む»