今年のドイツの冬の日照時間は、過去に例のないほど少なかったそうです。暦どおりに3月1日からやっとベルリンにも春が訪れました。待ちに待った太陽を浴びながら思う未来はばら色です。気候変動? 地球温暖化? なんとかなる、肝心なのは今の生活水準が保てること、石(油)にかじりついても……。「それは思い違いだ。未来とは現在がグリーンウォッシングされたという状態ではない」と考える「未来完了形(Futurzwei)」という財団があります。ドイツ語をかじった方はご存知だと思いますが、未来完了形は、ある事が近い未来に完了することを表し、「~してしまっているだろう」という意味です。
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寒い今の季節の魚、早速包丁でさばくと、内臓と一緒に出てきたのは、なんとプラスチック!プラスチックで海が汚染されているとは聞いたことはあるけれど、まさか付近で獲れた魚からとは…… 続きを読む»
「ドイツの省エネ住宅はしっかり断熱しているからエコ住宅だ」と日本でも言われているようです。事実、ドイツ全国では断熱材で覆われ、省エネ化された住宅の外壁の総面積は約8億1千万㎡(810k㎡)に及びます(ちなみにベルリン市の面積は約890k㎡です)。「しかし、このような断熱は実際に温室効果ガスの削減となるか? 本当に持続可能か?」と疑う声が増えています。実は断熱材だけに頼る省エネ対策に問題があるようです。 続きを読む»
トルストイの著書に『人にはどれほどの土地がいるか』という民話があります。日本語ではなにげなく「土地」と訳されていますが、ドイツ語では「大地=地球」を意味するErde (earth) が使われています。「人にはどれほどの大地がいるか」という問いに対してドイツ全国紙「ディー・ヴェルト」は次のように答えていました。 続きを読む»
まだ紅葉の綺麗だった晩秋の日本に里帰りしました。滞在中、どのような点でドイツの生活との違いを感じますかと、よく聞かれました。ふと思いついたことは、町中や庭の木の大きさと数の違いです。ベルリンはドイツ一の大都市にしては実に緑が多いです。これは一般に木が保護されているからでしょう。木を大切にするという思いが、自然を守る心につながっているのではないかとわたしは感じます。 続きを読む»
収穫の秋です。食欲の秋です。しゃきっとするピーマン、真っ赤に熟したトマト、香りの良いハーブ、食材が町の一面に育ち、市民が収穫するのを待っている、そんな“食べてもいい町”アンダーナッハがドイツワインの名産地として知られているラインラント=プファルツ州にあります。 続きを読む»