Author Archives: やま

ドイツの省エネ住宅

これはドイツ連邦交通・建設・都市開発省のポスターです。真っ白い冬景色の中に古い家が建っています。「大事なお金を空焚きしないで下さい。あなたの家に、しっかり防寒着を用意しましょう」と住民に呼びかけています。建物の外断熱工事をして燃料消費量を減らせば、温室効果ガス排出量も削減でき、更に暖房費も安くて済みます。

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ドイツの省エネ住宅、その2

省エネ住宅を数値であらわす

建物エネルギーアドバイサーや専門技士にエネルギーの需要量を計算してもらいます。暖房使用面積当たり、年間どれぐらいのエネルギーが必要かをkWh/m²aという数値で表し、この数が小さいほど省エネとなります。ドイツではこれを「最終エネルギー需要量」と呼び、建物の性能をくらべるときに使われます。特に、この需要量等が記入されている「建物エネルギーパス」が不動産を売買する場合に必要です。燃料がどこまで高くなるかわからない今、予め暖房費が比較できることは便利です。

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1kWh = 4人前の食事がつくれる?

「1 kWhで何ができる」の編集に当たって調べてみると、「4人前の食事がつくれる」とある電力会社のウェブサイトに出ていました。電気コンロのプレートの定格消費電力、大が2000ワット、小が1500ワットです。となると大を使って30分、小で40分程料理ができる計算になります。

スイッチを入れさえすれば煮物ができる便利な電気プレートを前にして、ふと新聞の見出し「空気汚染、命取りになるコンロの火」が目に入りました。記事の横の写真には、コンロの火に湯気のたっている鍋がかかっています。小さな子供たちが母親のそばで出来上がるのをじっと待っています。この2つの現実を比べながら、私たちはこの便利さを享受するだけでよいのだろうかと複雑な気持ちになりました。

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ベルリンの野菜ゲリラ

ベルリン、クロイツベルグ地区、プリンツェン通りにだれにでも楽しめる約1800坪(6000平米)の野菜畑があります。その名はプリンツェシネン· ガーデン。「ベルリンは無職者のメッカだ、しかしまた創造力を持つ者のメッカとも言える。職がない者は見つけ出す、まだ実在しない職業を作りだす。」そのような見出しで紹介されたのは二人の青年、ロバート·ショウさんとマルコ·クラウセンさんです。戦後60年間ずっと放っておかれた都心の空き地。2009年の夏から、そこは緑のオアシスとして生まれ変わりました。ただの菜園ではなく、だれにでも気軽に来られるコミュニケーションの場を作りたいと考えた彼等はこのアーバン·ファーミングを始めました。

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静岡からのお土産 その2

「お茶のセシウム制限値は500Bq/kgですが、このお茶の場合は下回ります。でも他に飲む物があるならばこのお茶は飲まないほうがいいでしょう」と告げられ、電話が切れました。ベクレルとかセシウムと聞くと何か不安を感じます。私達は経験を重ねて危険を見分けるようになります。例えば子供がアイロンを熱いと感じるのがそうです。見えない、臭わない、味もしないセシウムの害は観念的で漠然としていて、そうはいきません。チェルノブイリ原発事故以来、常に耳にする単位ベクレルですが、具体的に何を表すのか、体にどのような害があるのでしょうか。それを説明できるのは友人のFだと思い、環境都市として有名なフライブルグへ彼を訪ねたのはプラムケーキの美味しい季節でした。Fは物理学者で、放射線科医としてフライブルグ大学病院に勤めて、放射線による癌治療をしています。

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