Author Archives: ツェルディック 野尻紘子

世界の動きについていけない日本 — 完全に置いてきぼり

この3月末、ドイツ政府の招待に応じて、世界約60ヵ国から政府代表者やエネルギーの専門家、経済界からの出席者など900人あまりがベルリンの外務省に集まった。世界が直面している気候変動とエネルギー問題に対する答えとしての世界規模のエネルギー転換について二日間わたり対話を交わすことが目的で、会議の名称も「ベルリン、エネルギー転換に向けての対話」。 続きを読む»

2035 年の二酸化炭素排出量、世界規模で25%増、欧州では25%減!

石油メジャーのBPが20年後の世界のエネルギー予測を発表した。それによると 、2035年の世界のエネルギー消費量は現在より約37%増える。年当たりの成長率が1.4%増の計算だ。これに伴い、2035年の世界規模の二酸化炭素排出量は、現在より25%増えることになる。環境保護を目指す人たちにとっては、最悪の二ユースと言える。 続きを読む»

最新のガス火力発電を停止?

ドイツ電力最大手のエーオン(E.ON)社らが、最新型ガス火力発電の停止を考えている、というニュースが新聞紙面を賑わした。発電が採算に合わないというのが理由だ。停止が取り沙汰されるのはバイエルン州イルシングにある2010年と2011年に稼働を開始したばかりの発電装置2基で、容量は合計1400MWと原子炉並み。 効率が欧州最高の60%ということでも有名だ。 続きを読む»

日食でブラックアウトの危機?

この3月20日午前、北ヨーロッパでは日食が起きる。そうなると太陽は月に覆われてしまい、太陽光発電が一時途絶えることになる。ドイツだけでも設置されている太陽光パネルの容量は約40GWと莫大だ。日食で発電が一斉に止まり、その後また一斉に始まるとどうなるのだろうか。 続きを読む»