Author Archives: ツェルディック 野尻紘子

下がるかもしれない来年の電気料金

ドイツの4大送電網運営会社が、再生可能電力を促進するために消費者が電力料金に上乗せして支払う賦課金を、2015年には1kWh当たり6.17ユーロセント(約8.39円)に設定した。今年の6.24ユーロセントより0.07ユーロセント(約0.1円)低い。低下額は微少だが、賦課金が下がるのは初めてのことだ。ここ数年来下がって来ている電力取引市場での電力価格とも相俟って、来年はドイツ家庭の電気料金が下がるかもしれない。 続きを読む»

ドイツの政治家、CO2排出に代償金

政治家の夏休みも終わって、また世界規模の国際会議や外交活動の始まる季節になった。彼らが国際会議などに出席するために利用するのは主に飛行機だ。各地で問題が起こると、彼らが飛行機であちこちに飛ぶ頻度は更に増える。飛行機での移動は特に多くの二酸化炭素を排出する。ドイツの全国紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)によると、ドイツ政府は数年来、閣僚や連邦議会議員が公務のために飛行機に乗る場合、一人一回毎の環境負担に相応する環境破壊への埋め合わせとして“二酸化炭素代償金”を支払っている。 続きを読む»

再生可能電力の発電量を予測するエネルキャスト社

太陽光や風力に依存する発電の欠点は天候に左右されることだと言われるが、もし発電量が事前に予測出来たら、好都合ではないだろうか。予想外の送電網への 負担を軽減し、バックアップ用の発電量も事前に調整が出来ることになる。2012年に誕生したエネルキャスト社(Enercast GmbH)は再生可能電力の発電量を予測する会社で、予測が当たる確率は95%だという。 続きを読む»

再生可能電力促進の賦課金、来年据え置きの可能性

ドイツの消費者が電力料金に上乗せして支払う再生可能電力促進のための賦課金が、2015年に値上がりしない可能性が強くなって来た。年々上昇するために批判の的になっていた賦課金だが、今年 7月末までに消費者が支払った賦課金が、まだ電力生産者に支払われず10億ユーロ(約1370億円)以上 貯まっているからだ。 続きを読む»

ドイツで二酸化炭素排出量が減少!

ドイツではこの冬が特に暖かかったことが主な理由で、今年上半期にエネルギーの消費量が前年同期比で8%も減った。自然エネルギーは増加したが、全ての化石燃料で消費が 減少しているので、二酸化炭素の排出量も大幅に減った。各種機関から発表される種々統計数値などを分析評価するエネルギーバランス研究会(AG Energiebilanzen)の発表による。同研究会は「既にこの8月の時点で、今年1年間のドイツの二酸化炭素排出量は前年以下になる」と予測している。これで、過去2年間続いたドイツの二酸化炭素排出量の増加は中断されることになる。 続きを読む»

石炭を燃料とする火力発電の輸出にも待った?

ドイツ政府はこの6月に、民間企業の原発輸出に対して国の保証を断ち切る方針を打ち出したが、これからは地球温暖化の原因となる石炭を燃やす火力発電に関連する技術の輸出にも国の援助をなくすかもしれない。バーバラ・ヘンドリックス連邦環境相が提案している。独全国紙「フランクフルター・アルゲマイネ」の報道による。 続きを読む»