恥の歴史を記憶に留める - 「国民哀悼の日」に考えさせられたこと
ドイツでは夏時間が終わる10月下旬になると、急に冬の足音が聞こえてくる。11月に入ると、日の暮が早くなり、お天気もどんよりとした曇りの日が多い。この月は死者に思いを馳せるときで、毎年のことながらベルリンの日刊紙「ターゲスシュピーゲル」では、死んだときにどうするか、墓地の特集などを組んでいる。そして11月第3週の日曜日は「国民哀悼の日(Volkstrauertag)」となっている。 続きを読む»
ドイツでは夏時間が終わる10月下旬になると、急に冬の足音が聞こえてくる。11月に入ると、日の暮が早くなり、お天気もどんよりとした曇りの日が多い。この月は死者に思いを馳せるときで、毎年のことながらベルリンの日刊紙「ターゲスシュピーゲル」では、死んだときにどうするか、墓地の特集などを組んでいる。そして11月第3週の日曜日は「国民哀悼の日(Volkstrauertag)」となっている。 続きを読む»
広島の原爆記念日の8月6日朝、自宅に配達された朝日新聞の国際衛星版を開くと、「どんな状況でも核兵器にノーを」という大きな見出しが目に飛び込んできた。一面のトップ記事は原爆の詩の朗読を続ける女優の吉永小百合さんとのインタビューで、「広島、長崎の原爆被害にあった日本人だけは、どんな状況でも未来永劫、核に対してアレルギーを持ってほしい」という彼女の言葉が強く印象に残った。 続きを読む»
休暇でチェコの有名な温泉地、西部ボヘミア地方のカルロヴィ・ヴァリ(ドイツ名、カールスバード、カールの温泉という意味)に行って来た。日本の草津と姉妹都市関係にあるこの温泉地を訪ねたのは初めてで、ボヘミア地方が褐炭生産地として有名なことも今回の旅行で初めて知った。ベルリンでの忙しい毎日を離れてのんびり保養するために行ったのだが、現地でチェコの置かれた状況を知り、私の関心はこの国の原発問題にも向かった。 続きを読む»
私は、この本に出会って、一言でいえば、「救われた!」思いだった。日本を外から眺めている者にとって、恒例となった反原発デモへの参加や、福島の被災者への僅かなカンパだけでは「靴の上から足を掻いている」ようで気持ちがおさまらない。
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環境ジャーナリストであるアレクサンダー・ノイロイター氏の『フクシマ360°(Fukushima 360°)』という本が最近ドイツで出版された。「2011年3月11日に核分裂した被害者たちの人生」という副題がついている。核戦争防止国際医師会議ドイツ支部の協力を得て出版された本を開くと、「今もまだ生みだされ続けるチェルノブイリと福島の犠牲者」という肥田舜太郎氏の言葉が目に飛び込んでくる。 続きを読む»