“美しかった国・日本” - ヴィム・ヴェンダースが写した福島

 

Wim Wenders _ Fukushima

ヴェンダース監督が写した福島

「パリ、テキサス」、「ベルリン・天使の詩」や「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」で、日本でも多くのファンを持つ映画監督ヴィム・ヴェンダースの生誕70周年を記念して、彼が生まれた町デュッセルドルフにある「クンストパラスト」美術館で彼の写真展が開催されていることを聞き、デュッセルドルフに滞在した折に訪ねた。 続きを読む»

持続可能性 - 逆転したギリシャと日本

 

私たちのサイトの重要なキーワードの一つが「持続可能性」である。『大辞林』によると、持続可能性とは、「生物資源(特に森林や水産資源)の長期的に維持可能な利用条件を満たすこと。広義には、自然資源消費や環境汚染が適正に管理され、経済活動や福祉の水準が長期的に維持可能なことをいう。サステイナビリティー」となっている。今回の持続可能性の話は、資源や環境やエネルギーに関することではない。年金制度の持続性についてである。 続きを読む»

環境保護に進むバチカン - “化石”に戻る日本?

先月、ドイツ南部のエルマウ城で行われた先進7カ国首脳国会議(G7サミット)に関して、その反響やドイツのメディアがどのように報道したのか、このサイトでも詳しく伝えている。とくに、温室効果ガス排出量の大幅削減、「脱炭素化」の実現という目標がG7参加国の首脳によって支持されたことは、特筆に値する。地球環境を守ろうという動きに対して、G7だけではなく、ローマからも強力な支援が世界に向けて宣言された。

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ドイツのメルケル首相、安倍首相には思いも付かない発言

この5月8日、ドイツは第二次世界大戦の敗戦70周年記念日を迎えた。70年前の敗戦直前には、当時ドイツにあったいくつもの強制収容所が連合軍により解放されており、その解放を記念する式典も今回各地で行われた。そのある席上でのメルケル首相の発言が、私の心を打った。 続きを読む»

孤独な警告者:詩人 若松丈太郎

3月の初めウィーンを訪れ、ラジオ・ジャーナリストのユーディット・ブランドナーさんに会った。ほぼ10年ぶりの再会である。この間、彼女は福島原発事故後の日本で取材を重ね、「Japanレポート3.11」とその続編「フクシマ2013 - Japanレポート3.11」を出版している。また、オーストリア・ラジオを通じて、3.11後の日本についての興味深い番組を放送している。今回の再会の直前にも、彼女が取材した南相馬在住の詩人若松丈太郎氏についての番組が、オーストリア・ラジオで放送されることを知った。 続きを読む»

世界の動きについていけない日本 — 完全に置いてきぼり

この3月末、ドイツ政府の招待に応じて、世界約60ヵ国から政府代表者やエネルギーの専門家、経済界からの出席者など900人あまりがベルリンの外務省に集まった。世界が直面している気候変動とエネルギー問題に対する答えとしての世界規模のエネルギー転換について二日間わたり対話を交わすことが目的で、会議の名称も「ベルリン、エネルギー転換に向けての対話」。 続きを読む»