「ヘイト」と「怒り」は同じか?

ベルリンで行なわれた菅直人講演会で挨拶に出た緑の党の連邦議会議員コッティング=ウール氏が、「このごろ日本では、ドイツのエネルギー転換は『失敗』だと、多くのメディアが報道している」と語ったことは、前回このサイトでもお伝えしました。このことに関連して気がかりなのは、ドイツ人の人間性を証拠としてドイツのエネルギー転換を批判する非論理的な文章を度々見かけることです。これらは、他国の市民や、違った文化に対するヘイトスピーチにほぼ近いと感じました。ところで、こういった「ヘイト」はどこから来ているのでしょうか。

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基本法は共生のための前提

先日、長らく移民の子供たちの教育に携わってきた複数の教師や専門家と一同に会して話をする機会があった。話し始めてすぐに、ドイツにおけるこのところの難民をめぐる動向に話題が及んだ。
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すこし違ったトイレの話

ドイツや日本のNGOがアフリカの貧しい地域で、排泄物から堆肥「テラ・プレタ」を作るトイレの建設に努めています。
「飢餓、貧困など経済的な理由で、難民が黒い大陸アフリカからヨーロッパへ押しかけていると思うのは間違いだ。1日の生活に1.25ドル以下しか持たない人々は健康状態からみても、経済的にみても、村から脱出することができない」とあるジャーナリストは述べていました。「テラ・プレタ」が作れるエコサントイレは村に残った人々の「希望の星」となっています。 続きを読む»

難民問題に映し出されるドイツ人の心

紛争地域のシリア、イラク その他の国々から連日何千、何万という人がドイツを目指して押し寄せてくるため、難民受け入れに直接携わる人たちは、ほとんど限界を超えるほどの努力を強いられている。事態がますます深刻の度を加えるなかで、一部の保守的な政治家からは「緊急事態にあたってのメルケル首相の決断は大きな誤りだった」といった非難も起こった。それに対するメルケル首相の答えは「もう1度言います。私たちはやり遂げることができます」だった。メルケル首相だけではなく、難民問題に対するドイツ人のポジティブな発言に感動することも多い。 続きを読む»

ダーチャと日本の強制収容所

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日本とドイツの戦後70年に関するメディアの報道を比べると、日本では日本の戦争責任を具体的に検証するマスメディアの特集記事が少なかったと感じる。そんな中で、戦争中外国人を不当に逮捕、監禁した強制収容所が日本に存在したことに光を当てたこの本は、それだけでも読むに値する。しかし、それ以上にこの本は文学的に貴重で、さらに当時の日本で暮らしていた外国人の様子や日・独・伊の関係が描かれた部分など、歴史的にも大変興味深い。 続きを読む»

ヘイトスピーチに対するメルケル首相のメッセージ

 

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記者会見でのメルケル首相 © あきこ

ギリシャ債務危機の問題が一段落して以来、ドイツでは難民のニュースが出ない日はないほどだ。8月31日、メルケル首相の恒例の記者会見が行われた。この会見で、同首相は初めて大きな社会問題になりつつある難民の受入れについて、明確な発言をした。

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