1kWh = 4人前の食事がつくれる?

「1 kWhで何ができる」の編集に当たって調べてみると、「4人前の食事がつくれる」とある電力会社のウェブサイトに出ていました。電気コンロのプレートの定格消費電力、大が2000ワット、小が1500ワットです。となると大を使って30分、小で40分程料理ができる計算になります。

スイッチを入れさえすれば煮物ができる便利な電気プレートを前にして、ふと新聞の見出し「空気汚染、命取りになるコンロの火」が目に入りました。記事の横の写真には、コンロの火に湯気のたっている鍋がかかっています。小さな子供たちが母親のそばで出来上がるのをじっと待っています。この2つの現実を比べながら、私たちはこの便利さを享受するだけでよいのだろうかと複雑な気持ちになりました。

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『廃炉に向けて』 – 25年前、日本の女性たちが鳴らしていた警鐘

体調を崩して寝込んでいて、ベッドの向かい側にある本棚をぼんやり眺めていた時だった。突然分厚い本の表紙に書かれた「廃炉に向けて」というタイトルが目に飛び込んで来た。慌ててその本を手に取ると、それは1986年のチェルノブイリ事故の後にサイエンスライターで環境問題・平和問題研究家の綿貫礼子氏が女性の立場から原発の危険に対して警鐘を鳴らして編集した、学問的にも非常にレベルの高い本だった。

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肉のはなし

ドイツ人の食肉需要のすごさは、とてもハンパなものではありません。スーパー、肉屋の店頭、レストランなどで目にすると、彼らはつくづく肉食人種なんだという認識が強まります。われわれ日本人にはご飯などの炭水化物が主食で、おかずはその三分の一ぐらいの量の肉や魚、もしくは野菜。昔は十分の一ぐらいではなかったかと思います。そう言えば、日の丸弁当というものもありました。

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