ビールが待ったをかけるフラッキング            

Bier

5月23日にドイツの大衆紙ビルト(Bild)が伝えたところによると、シェールガス採掘に必要なフラッキング技術の使用条件を定める法案を通そうとしているドイツ連邦政府に対し、ドイツ•ビール醸造業者連盟(Deutscher Brauer Bund e.V.)が懸念を表わす文書を送ったそうです。 続きを読む»

緑の影の薄いロンドン

marathon晴天の日曜日、毎年恒例のロンドンマラソンが開催されました。市内を走る選手を応援する歓声で街は一層賑やかでした。赤いバス、黒いタクシー、ロンドン市を占める色は赤と黒です。「緑の話題」は稀で、今回、この大都市を訪れて緑の影は非常に薄いと感じました。

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「原発事故が収束していない」不思議の国

2011年の5月以来、ほぼ2年ぶりに一時帰国した。前回は、東日本大震災の2ヶ月半後で、何か緊張感のようなものを感じた。震災後3ヶ月が経った6月11日には、私が京都に住んでから初めてというほどの大きなデモ(メーデーの集会はのぞいて)で、「原発いらない!」の声が都大路に響き渡った。それから2年、日本の様子がどうなっているか期待と不安が入り混じった気持ちで帰国した。

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「過小評価してしまう危険を最小化したかった」

先日、久しぶりにアパートの大家さんと会って、立ち話をしたときのことである。大家さん夫妻が「日本は本当に大丈夫か」と真顔で尋ねた。2年前の原発事故以来、会えば原発事故後の日本のことを心配していることがわかる。事故2周年を前に、ドイツのテレビや新聞で福島のことが再び頻繁に取り上げられるようになっている。そして、ドイツのニュース番組を中心に放送しているn-tvのウエブサイトに載っている記事について、大家さんからメールが送られてきた。

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映画『第4の革命』の提唱者シェーア氏の最後の講演?!

みなさま初めまして。新しい魔女見習いのえみぃです。数か月ほど前から、魔女ライターの大先輩方のお仲間に加えていただきました。本物の魔女が空の飛び方を学ぶように、私も環境・エネルギー分野で羽ばたけるよう、精進していきたいと思っています。

さて、私は現在ベルリンのとある大学院で “環境マネージメント” を専攻しています。マネージメントというと少し仰々しく聞こえるかもしれませんが、ドイツと日本の環境・エネルギー政策を比較する比較政治学を中心に学んでいます。この分野で重要な人物である、エネルギー革命の提唱者、故ヘルマン・シェーア(Hermann Scheer)氏にたまたまお会いする機会がありましたので、今回はそのことについてお伝えします。 続きを読む»

ドイツが心配する尖閣諸島問題

みどりの1kWhの本来のテーマとは離れるのですが、1月23日付の南ドイツ新聞第2面「今日のテーマ」で、「中国と日本の間の力比べ」が大きく取り上げられていました。昨夏から騒がれている尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる領土問題については、もちろんドイツにも伝わっています。秋くらいに中国人の知人から「戦争にならないといいね」というEメールを貰った時には「まさか、そんな……」と思ったものですが、ここ数ヶ月の両国の不穏な言動を見ていると、やっぱり心配になってきました。

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