東日本大震災による福島第一原発の事故が起きてもうすぐ8年目という3月9日、ベルリンの中心部にあるブランデンブルク門前のパリ広場に、黄色い風車を手にした人たちが300人ほど集まった。脱原発や反原発を訴えるためだ。通称「かざぐるまデモ」と呼ばれるこのデモは7年前から毎年、ベルリン在住日本人たちが作る「Sayonara Nukes Berlin(さよならニュークスベルリン)」が中心になって行われており、デモに参加する人たちが風車を持って行進することになっている。今年のスローガンは、「フクシマは警告する。世界中で脱原発を!(Fukushima mahnt: Atomausstieg weltweit!)」だった。フクシマから遠く離れたベルリンで行われたこのデモに、どんな思いが込められていたのかー。主催者や参加者の声を届けたい。
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「パリテート法」の成立を喜ぶブランデンブルク州議会の女性議員たち©️Landtag Brandenburg
2019年1月31日は、ドイツの女性史上画期的な日となった。この日、ベルリンをとりまくブランデンブルク州の州議会が、政治的に完全な男女平等を目指す「パリテート法」を採択したのだ。パリテートというのは、同等とか同じ割合という意味で、この法は「候補者均等法」と訳せるだろうか。この法律が効力を生じるのは2020年6月だが、それ以降はブランデンブルク州議会選挙に候補者を立てる全ての政党が、比例代表のリストに男女同数の候補者を立てなければならなくなる。ドイツでこうした法律を制定したのは、この州が最初である。しかし、この法律が成立したことが、さまざまな波紋を投げかけている。 続きを読む»
3月8日は国際女性デーで、ベルリンでも女性たちによる、もしくは女性たちのための様々な催しが行われるが、今年はいつもより多くの人が参加するかもしれない。というのも、ベルリンでは、今年から3月8日が祝日になり、仕事も学校も休みになるからだ。
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ナチズムの犠牲者のための追悼式が行われた連邦議会本会議場
1月31日、ドイツの首都ベルリンの中心部にある旧帝国議会の建物に、半旗が掲げられた。この中にある連邦議会本会議場で、ナチズムの犠牲者を追悼する式典が行われたからだ。式典ではヴォルフガング•ショイブレ連邦議会議長の演説に続いて、来賓でイスラエルの歴史学者ザウル•フリードレンダー氏(86歳)が、 愛する親と引き裂かれた時の思いを、静かに語った。
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この1月2日からバーデン・ヴュルテンベルク州の州都シュトゥットガルトの全市内で、排気ガスのカテゴリーがユーロ4以下のディーゼル車の走行禁止が始まった。ドイツでのディーゼル車走行禁止はハンブルグに続いて2番目だが、今年中には他の10以上の都市でも走行禁止が導入される見込みで、大きな社会問題となっている。ただここにきて、「走行禁止の理由であるディーゼル車の排出する酸化窒素が、多数の市民の早期死亡に直接繋がるという事実は証明されない」という医師たちの声が、だんだん大きくなってきている。
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このところ日本のメディアが取り上げるドイツの政党話といえば、メルケル首相が党首を辞めたキリスト教民主同盟(CDU)か、2017年の連邦議会選挙で初の議会入りを果たし、それ以降も衰えを見せていない右翼ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に関わるものがほとんどだ。AfDの躍進や、旧東ドイツの街で起きた排外主義のデモのことが報じられると、かなりドイツが右傾化しているように受け取られがちだが、それは一部の現象でしかない。というのも、人権主義や平和主義を掲げる緑の党が、AfDより目覚ましい躍進ぶりを見せているからだ。
緑の党のロゴ
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