欧州議会選挙で注目される気候変動
「ヨーロッパは、完全ではない。しかし、それは とてつもなく素晴らしいスタート台、集まれ!一緒に新しいヨーロッパを作ろう」—緑の党の共同代表ローベルト・ハーベックの大きな写真が載った立て看板には、こう書かれている。ハーベックは将来の連邦首相候補の一人と目される人気上昇中の政治家である。欧州議会選挙を前にしたベルリンの街には今、政治家の顔写真入りの立て看板やポスターが溢れている。
「ヨーロッパは、完全ではない。しかし、それは とてつもなく素晴らしいスタート台、集まれ!一緒に新しいヨーロッパを作ろう」—緑の党の共同代表ローベルト・ハーベックの大きな写真が載った立て看板には、こう書かれている。ハーベックは将来の連邦首相候補の一人と目される人気上昇中の政治家である。欧州議会選挙を前にしたベルリンの街には今、政治家の顔写真入りの立て看板やポスターが溢れている。
今年はワイマール共和国100周年がいろいろな意味で祝われている。しかし、ドイツの歴史に馴染みのない一般の日本人、特に若い人たちの中には、ワイマール共和国がどういうものか、はっきり知っている人は少ないのではないだろうか?最近ある若い日本人女性から「ワイマール共和国って、ワイマールが首都だったのですか?」と聞かれた。日本語のヴィキペディアに、ワイマール共和国の首都はワイマールとベルリンと書かれているのも見つけた。だが、ワイマールがドイツの首都だったことは1度もない。そこで、ドイツ最初の共和国がなぜ、ワイマール共和国と呼ばれるようになったかについて、説明しようと思う。 続きを読む»
旅行で日本に行ったドイツ人の友人に日本の印象を尋ねると、「街角にゴミ箱がないのに、ごみが落ちていないのに驚いた」という返事がかえってきた。確かに日本の街は清潔だ。それに比べてベルリンは、タバコの吸い殻、ビニール袋、テイクアウト用のプラスティックのコーヒーカップ、犬の糞、時には古いテレビやソファーなど粗大ゴミまで路上に転がっていたりして、不快な気分になることがある。誰が見てもいい気はしないが、なかなか解決しないゴミ問題。そんな中で、今年の3月中旬、ベルリンに「ゴミ美術館」が誕生した。
20世紀の世界の建築やデザインに大きな影響を与えた総合芸術学校バウハウスが、1919年4月に開設されてから今年で100年になる。それを機に、バウハウス発祥の地であるドイツ中部のワイマールに、この4月、新しい「バウハウス美術館」が誕生した。この美術館は、ナチ時代の官庁の建物と広場の隣に建てられており、同市の歴史を、負の部分も含めて総括的に示そうという努力が見られる。
ストラスブールにある欧州議会は、3月27日、使い捨てのプラスティック製のストロー、ナイフやフォーク、コップなど10品目の生産や販売を2021年以降禁止するという基本方針を、賛成560票、反対35票、保留28票の圧倒的多数で最終的に承認した。欧州連合(EU)加盟各国は、この基本方針に沿った国内法を2021年までにそれぞれ制定しなければならないが、法制化が整えば、2021年以降ヨーロッパの市場から、これらの使い捨てプラスティック製品が姿を消すことになる。 続きを読む»
ベルリンはデモのメッカだ。家賃高騰に反対するデモ、安全な自転車レーンの敷設を求めるデモ、公共交通機関職員の賃上げ要求デモ。犬の飼育の規則が厳しくなるのに反対して、犬がデモをしたこともあった。ベルリンのどこかで、毎日一つはデモが行われているように感じていたが、その予想は大外れだった。2018年は平均すると、なんと1日に12件もデモが行われたそうだ。そんな数多くあるデモの中で、今、最も注目されているのが、毎週金曜日に生徒たちが温暖化対策を求めて行うデモ、「Fridays for Future (未来のための金曜日) 」だ。