原爆投下指令から75年、ポツダムで行われた式典

ベルリンから隣のポツダム市に電車で向かう途中に、グリープニッツゼーというレンガ造りの小さな駅がある。駅名の由来となったグリープニッツ湖の周辺には森が広がり、近くにはプロイセン王室ホーエンツォレルン家が建てた宮殿も点在していて、この一帯はベルリン近郊で最も美しい場所だ。19世紀後半には高級住宅地として開発され、今も瀟洒な邸宅が並んでいる。7月25日、その一角にあるヒロシマ・ナガサキ広場で原爆の犠牲者を追悼し、核兵器の廃止を求める集会が行われた。

ヒロシマ・ナガサキ広場。記念碑の制作は、石彫刻家藤原信さん(故人)を中心に行われ、2010年に除幕式が行われた。

 

続きを読む»