森が死んでいく!

新鮮な空気に触れるのが好きなドイツの人たちは、どんなに寒くても 散歩に出かける。ベルリンに限って言えば、市の真ん中に森のように木がうっそうと茂るティアガルテンという大きな公園があるだけでなく、市内のあちこちに公園や緑地が点在しているので、散歩をする場所には事欠かない。しかし散歩好きのベルリンっ子に最も愛されているのは、郊外に広がる森だ。ところがベルリンだけでなくドイツ全国の森が、今、危機的な状況になっているという。

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国際女性デー、「Herstory」とドイツの現状

ベルリン州では、2019年から3月8日の国際女性デーが、祝日となった。ドイツ16州のうち、国際女性デーが祝日となっているのは、ベルリン州だけである。3回目の今年はベルリン中で「男女平等」に関するさまざまな催しが行われるが、コロナ禍のためオンラインのものが多い。その代表的なものがドイツ歴史博物館で行われる「Herstory」のオンラインガイドだ。 続きを読む»

ロックダウンからロックアップへ

ドイツの現行コロナ制限措置は、日本の緊急事態宣言よりずっと厳しく、学校や幼稚園、商店やレストラン、映画館や劇場などの閉鎖が義務づけられていて、通常ロックダウンと呼ばれる。このロックダウンに含まれる美容院と理髪店が、2月10日のコロナ対策会議で、3月1日から開店を許されることに決まって、国中がホッとして喜んでいる。

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「ナチの犠牲者を追悼する日」― 連邦議会でのユダヤ人女性のスピーチ

ナチス・ドイツ最大のアウシュヴィッツ強制収容所がソ連の赤軍によって解放されたのは、今から76年前の1945年1月27日のことだった。そのため1月27日は、ドイツでは、「ナチの犠牲者を追悼する日」と決められており、毎年連邦議会で記念行事が行われる。今年は、88歳と33歳の二人のユダヤ人女性が感動的なスピーチを行った。 続きを読む»

CDUの党首にラシェット氏

新党首に選ばれて、挨拶するラシェット氏。9月の連邦議会選挙までは州首相に留まる。©️CDU

ドイツの与党で、保守中道のキリスト教民主同盟(CDU)は、1月16日、デジタル党大会で、ドイツ西部ノルトライン・ヴェストファーレン州首相のアルミン・ラシェット氏を新党首に選出した。昨年2月に辞任を表明していたアネグレート・クランプ=カレンバウアー党首の後任には、同州出身の3人の男性が立候補して、それぞれ党内で選挙戦を展開していたため、その結果が注目されていた。 続きを読む»