ベルリンでの8月6日
広島の原爆記念日の8月6日朝、自宅に配達された朝日新聞の国際衛星版を開くと、「どんな状況でも核兵器にノーを」という大きな見出しが目に飛び込んできた。一面のトップ記事は原爆の詩の朗読を続ける女優の吉永小百合さんとのインタビューで、「広島、長崎の原爆被害にあった日本人だけは、どんな状況でも未来永劫、核に対してアレルギーを持ってほしい」という彼女の言葉が強く印象に残った。 続きを読む»
広島の原爆記念日の8月6日朝、自宅に配達された朝日新聞の国際衛星版を開くと、「どんな状況でも核兵器にノーを」という大きな見出しが目に飛び込んできた。一面のトップ記事は原爆の詩の朗読を続ける女優の吉永小百合さんとのインタビューで、「広島、長崎の原爆被害にあった日本人だけは、どんな状況でも未来永劫、核に対してアレルギーを持ってほしい」という彼女の言葉が強く印象に残った。 続きを読む»
休暇でチェコの有名な温泉地、西部ボヘミア地方のカルロヴィ・ヴァリ(ドイツ名、カールスバード、カールの温泉という意味)に行って来た。日本の草津と姉妹都市関係にあるこの温泉地を訪ねたのは初めてで、ボヘミア地方が褐炭生産地として有名なことも今回の旅行で初めて知った。ベルリンでの忙しい毎日を離れてのんびり保養するために行ったのだが、現地でチェコの置かれた状況を知り、私の関心はこの国の原発問題にも向かった。 続きを読む»
「日本の首相、戦争への道を決定」、「日本、平和主義の掟を覆す」、「平和憲法の解釈変更、日本の軍隊、外国派遣の権利を得る」などなど、ドイツのマスメディアは安倍政権の集団的自衛権容認の閣議決定をさまざまな見出しで伝えた。いずれも今回の閣議決定は、日本が第二次世界大戦後70年近く曲がりなりにも守ってきた平和憲法維持の政策からの大きな転換を意味すると解説している。 続きを読む»
ドイツ連邦議会は6月27日、「再生可能エネルギー優先法(略称: 再生可能エネルギー法、EEG)」の政府改正案を賛成多数で承認した。EEGの抱える問題点を解決するためガブリエル連邦経済・エネルギー相(社会民主党)が提案した政府の改正法案は、4月8日に閣議決定された後連邦議会で審議されてきた。今回承認されたのは、審議の結果、細部で一部変更された政府案である。第3次メルケル政権(キリスト教民主・社会両同盟と社会民主党の大連立政権)が脱原発実現のために取り組んだ今回の「エネルギー改革」の内容は、さまざまな分野に影響を与えるため各方面の注目を浴び、賛否両論の激しい論議を呼んでいた。連邦議会に続き、7月11日に開かれる連邦参議院も通過すれば、議会が夏休みに入る前に法案が成立し、当初の予定通り今年8月1日付で発効されることがほぼ確実になった。EEGの改革がなぜこれほど急がれるのか、改正法でなにがどう変わることになるのか、これまでの経過を振り返って、問題点を探ってみる。 続きを読む»
「大飯原発再稼働認めず」「福井地裁判決、原発より人命」、5月22日の日本の各新聞の一面は福井地方裁判所が関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた判決に関する記事で埋まっているが、ドイツのマスメディアも早速この判決を報じた。
ゴールデンウイークの安倍首相のドイツ訪問については「日独首脳記者会見で福島の状況には一言も触れなかった安倍首相」で詳しく伝えたが、ドイツのテレビがその訪問をまったく伝えず、有力新聞も無視したことに驚かされた。 続きを読む»