ベルリンにいると実に様々な人に出会うが、中でも先日会った女性はとくに印象に残る人だった。ウクライナ出身の彼女は、クラシック・バレエをドイツとハンガリーで学んだあと、バレリーナとしてドイツ南西部のカールスルーエとベルリンのカンパニーで踊っていた。新しいシーズンにはプリマ・バレリーナの地位が約束されていたが、シーズンが始まる直前に足の故障でバレリーナとしてのキャリアを断念せざるを得なくなった。その後、映画女優に転身したが、ハリウッド作品に出演したのを最後に映画俳優としての仕事にも終止符を打った。2003年、彼女はベルリンで「ドキュメンタリー劇団」という変わった劇団を立ち上げ、演出を担当している。この劇団が「ドキュメンタリー劇団」と名づけられたのは、すべてのセリフを実際に語られた関係者たちの言葉で構成し、時代の証言を記録することを目的としているからだという。
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7月21日(日)は日本では参議院の選挙が行われる。ベルリンにいる私たち魔女はすでに在外投票を大使館で済ませた。個人的な理由で公示の翌日に投票しなければならなかったため、選挙についての勉強不足が否めない不安な投票であった。投票した直後、日本のいろんな地域の女性地方議員と一緒にベルリンを見て回る機会が与えられ、「目からうろこ」の体験をすることができた。ここでその一部始終を書くことはできないが、いくつか印象に残ったことを書き留めておこう。
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ベルリンから電車で約30分のところにエーバースヴァルデという町がある。ベルリンからポーランドのシュチェチンに行く鉄道の路線沿いにある。人口4万2千を抱えるこの町は、バルニム郡にある町の中では最も大きい。このバルニム郡はドイツ連邦環境省が支援する「100%再生可能エネルギー地域」の一つで、2008年から再生可能エネルギーによる地域の発展に力を入れている。その地域事務局を訪ねた。 続きを読む»
日本大使館は、ベルリン・ミッテ区の巨大な公園、ティアガルテンに隣接する一等地にある。3月11日、この大使館前で行われたデモについては私たちのサイトでも報告された。その日、ティアガルテンの一画に、福島の農民への連帯を現す印として桜の木が植えられる予定であった。しかし、この植樹計画にはベルリン当局の許可が下りなかったという。
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2011年の5月以来、ほぼ2年ぶりに一時帰国した。前回は、東日本大震災の2ヶ月半後で、何か緊張感のようなものを感じた。震災後3ヶ月が経った6月11日には、私が京都に住んでから初めてというほどの大きなデモ(メーデーの集会はのぞいて)で、「原発いらない!」の声が都大路に響き渡った。それから2年、日本の様子がどうなっているか期待と不安が入り混じった気持ちで帰国した。
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