Author Archives: あきこ

断ち切られた人生 - チェルノブイリのリクビダートルたち

チェルノブイリは警告する(Tschernobyl mahnt)」というウエブサイトがある。そこには1986年から2000年に至るチェルノブイリ原発の事故とその経過について、ドイツのグリーンピースがまとめた「スキャンダルの年代記」と題した記録が掲載されている。その記録の最初の部分には次のように書かれている。「1986年4月26日午前1時23分(モスクワ時間)、チェルノブイリ原発で爆発事故発生、27日原発に隣接するプリピャチ市封鎖、当局は住民を3日間仮設テントに収容すると通知、原子炉の消火活動が続く。28日、スエーデン、ノルウェー、フィンランドで高度の放射能検出。ソ連当局は原子炉の事故を否認。4月28日21時、タス通信がチェルノブイリ原子力発電所で深刻な核の事故が起きたという最初の公的な発表をした。事故発生から40時間以上も経ったあとでの発表であった」と。

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「日本は、実は歴史上最大の脱原発を成し遂げている」

びっくりするようなタイトルが目に飛び込んできた。確かに、日本にある54基の原子力発電所のうち、現在唯一稼動している泊原子力発電所3号基が5月5日に定期点検のため停止すれば、日本は事実上「脱原発」を成し遂げたことになる。オンラインで再生可能エネルギーに関するビジネス情報を配信しているドイツの「再生可能エネルギー国際経済フォーラム(IRW, Internationales Wirtschaftsforum Regenerative Energien)」は、現在の日本の状況をこのような見出しで言い表している。  続きを読む»

電気を市民の手に - 動き出した「ベルリーナー・エネルギーティッシュ」

「ベルリーナー・エネルギーティッシュ(Berliner Energietisch)」という単語は、独和辞典には載っていない。Tischは机、テーブルを意味する。これにエネルギーという言葉がくっついて、「エネルギー問題を協議するテーブル」とでも言えば良いだろうか。エネルギーについて、テーブルを囲んで話し合おうということだ。

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エネルギー転換は共同体の事業

昨年4月4日から5月28日まで、ドイツ連邦政府の諮問機関「エネルギーの安全供給に関する倫理委員会」が会合を重ね、5月30日に「ドイツのエネルギー転換 - 将来に向けた共同体の作業」と題する報告書を提出した。それから9ヶ月以上を経た3月7日、ベルリンで「エネルギー転換プラットフォーム (Plattform Energiewende)」という研究活動グループが発足し、その記念の集まりが開かれ、政界、経済界、メディアから多くの人々が参加した。「みどりの1kWh」からも3名が出席した。

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「終わってなんかいない!」 - 原発震災1年に当たって

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3月11日、福島の原発震災から一年が過ぎようとしている。日本では全国各地で脱原発のアクションが行われるようだが、ドイツをはじめヨーロッパの国々でも、「終わってなんかいない!」、「福島からの警告」という標語を掲げて、福島に思いを馳せ、原子力エネルギー利用に反対する多くの抗議行動が予定されている。以下、ドイツおよびヨーロッパ各地で行われるデモを、「福島は警告する」のサイトからまとめてみる。

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ベルリン映画祭で上映された「Nuclear Nation」

今年のベルリン国際映画祭で上映された3本の原発関連の映画(「Nuclear Nation」、「friends after 3.11」、「無人地帯」)のうち、とくに心に残った舩橋淳監督の「Nuclear Nation」と同監督へのインタビューについて書いておきたい。ベルリン国際映画祭の2日目にあたる2月10日、「Nuclear Nation」がワールドプレミアとして上映された。19時半からの上映開始にあわせて19時に会場に到着したが、すでにかなり長い列ができていて、この映画に対する関心の高さが伝わってくる。会場入口付近には、舩橋監督もすでに姿を見せていた。

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