Author Archives: 永井 潤子

ドイツ、包装ゴミのチャンピオン

日本の食品を買うと、包装ゴミが山のように出る。例えば小さなお煎餅やお菓子が一つ一つ包装されていたり、何重にも包装されたりしている過剰包装の商品が多いためである。日本には伝統的に美的センスを活かした「包装文化」と呼べるようなものがあり、包装によって高級感を出すという考え方もあるように思う。日本のそういう伝統はなかなか変わらないのではないかと思う。しかし、最近はドイツ食品を買っても、包装ゴミがたくさん出るようになった。以前は裸売りされていた野菜や果物の多くが、ビニールなどで包装されているためだ。「困ったことだ」という感じを抱いていたところ、ドイツで包装ゴミの量が増え続けているということが、公式発表で確認された。 続きを読む»

フランスのユロ環境相電撃辞任—脱原発にも影響?

フランスのユロ環境相は、8月28日、突然辞任の意志を明らかにした。フランスの著名なジャーナリストであり、環境保護派の強力なアクティヴィストであるニコラ・ユロ氏(63歳)をマクロン大統領が環境相に任命し話題になったのは約15ヶ月前の昨年5月だったが、今回はマクロン大統領にもフィリップ首相にも事前の相談なしの辞任発表だった。 続きを読む»

ドイツ連邦政府、再生可能エネルギー増加に伴う送電網の拡充促進

ドイツのペーター・アルトマイヤー連邦経済・エネルギー相(キリスト教民主同盟、CDU)は、8月14日、ボンで記者会見し、エネルギー転換にとって死活の問題である、送電網の拡充に積極的に取り組む姿勢を強調した。アルトマイヤー・エネルギー相は、新たに「電力行動計画」を立ち上げると発表するとともに、各地の送電網新設に反対する市民グループを現地に訪ね、話し合いを行う意向を明らかにした。 続きを読む»

ヨーロッパを騒がせたトランプ大統領

7月11日からヨーロッパを訪問したトランプ大統領は、ブリュッセルやロンドンで西側諸国を批判する発言をし、7月16日、最後の訪問地、ヘルシンキで、ロシアのプーチン大統領と会談し、帰国した。そのトランプ大統領のヨーロッパ訪問について、ドイツ・メディアの7月17日の論調をお伝えする。 続きを読む»

EU、エネルギー転換促進の重要な基準設定で合意

将来目指すべき再生可能エネルギーの割合について対立していたEU委員会と加盟28カ国政府、それに欧州議会の代表は、6月14日ストラスブールで、2030年までにEU加盟国のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を32%とすることで、ようやく合意に達することができた。 続きを読む»