原発事故処理に見られる日本社会の「システムエラー」
もう1ヶ月前にもなるが、福島原発での汚染水問題が明らかになった後、南ドイツ新聞の解説欄で「システムエラー」という興味深い考察があった。福島原発事故から今までの東電と日本政府の対応について、日本社会の構造にまで斬り込んだ珍しい文章なので、ここでご紹介したい。
もう1ヶ月前にもなるが、福島原発での汚染水問題が明らかになった後、南ドイツ新聞の解説欄で「システムエラー」という興味深い考察があった。福島原発事故から今までの東電と日本政府の対応について、日本社会の構造にまで斬り込んだ珍しい文章なので、ここでご紹介したい。
近所のスーパーの魚売り場で順番を待っていると、前のお客さんと売り子さんの会話が聞こえてきた。「このお魚、あの危ない所でとれたものじゃないわよね?」「危ない?ああ……もちろん当店では、汚染地域でとれる魚は置いていませんよ」……なんともいやーな気持ちがするのだった。福島第1原発で溜まった汚染水が大量に海へ流れ出ていることを東電が認めたというニュースは、当然ドイツにも伝わっている。私は実はこの後もあと2回、福島に絡んで複雑な思いをした。
ドイツ連邦政府がエネルギー転換を決めてから2年あまり。ドイツの人たちはそれについてどう考えているのだろうか。ドイツ全国消費者センター連盟(vzbv、 Vebraucherzentrale Bundesverband e.V.)は8月12日、アンケート調査の結果を発表した。
脱原発をすれば産業国家としての世界での地位が脅かされる、多くの失業者が出る……こういう懸念を持つ人たちは多いようです。では反対に、“グリーン•エコノミー”はどのくらいの雇用を生み出すのでしょうか。「再生可能エネルギー100%地域」のERNEUER:BARバルニム地域事務所のクリスティーネ•シンクさんによると、ブランデンブルク州バルニム郡では2008からこれまでの間に、1500人分の雇用が新たに創出されたそうです。
5月23日にドイツの大衆紙ビルト(Bild)が伝えたところによると、シェールガス採掘に必要なフラッキング技術の使用条件を定める法案を通そうとしているドイツ連邦政府に対し、ドイツ•ビール醸造業者連盟(Deutscher Brauer Bund e.V.)が懸念を表わす文書を送ったそうです。 続きを読む»
最近、電車の席を予約しようとドイチェ•バーン(ドイツ鉄道)の窓口へ行きました。そしてすぐに目に入ったのは、切符を売る女性が、いつもの赤ではなく、爽やかな黄緑色のネクタイをしていることでした。「それ、変わったんですね」と言う私に、「キャンペーン中だけよ」とその女性が指を差したのはみどり色の「お試しバーンカード25」の広告でした。